最近、抱っこ紐で子どもをお散歩に連れて行く機会が増えました。今まで歩いたことのない道を歩いたり、行ったことのないお店を見つけて訪れてみたりしています。
一瞬でファンになってしまったベーカリーもあって、3年住んではいるけれど、全然住んでいる地域のことを知らなかったなと思いました。(と言っても片道30分ぐらい歩いたので、知らなくて当然と言えば当然ですが。)
私は育休中なので、人が少ない平日の昼間の時間帯を選んで外出していますが、その時間帯はベビーカーを押したお母さんや、赤ちゃんを抱っこ紐で抱いて歩くお母さんをよくお見かけします。その中には歩きスマホをしている方もいらっしゃって、ぶつかって何かあると嫌だなあと思って警戒したり、避けたりしています。
勿論、人通りが少ないからとか、車が殆ど通らないからという理由で問題ないと判断ないし、リスクを許容して歩きスマホをしていらっしゃるのでしょうが、すれ違う私としては怖くて仕方がありません。
歩きスマホについて
私は賛成か反対かで言えば、完全に「反対」です。自分の身を危険に晒すリスクを許容してまでスマホで見たいものはありません。(そもそもスマホは持ってないけど笑)
ゆえに、歩きスマホをする人の気持ちが分からないので、完全に「反対」側に偏った見方から、歩きスマホの危険性を以下に並べていきたいと思います。
人や車にぶつかる危険がある
歩きスマホをしている人はスマホ画面を注視しているため、自分の周囲への注意が疎かになります。ゆえに、咄嗟の際に避けることができず、人や車にぶつかる可能性もあります。何かにぶつかるとどうなるでしょうか?
怪我をする・させる危険
何かにぶつかると怪我をする可能性があります。打ち所が悪ければ命を落とす可能性だってゼロではありません。命は無事だったとしても障害が残る可能性があります。
それが自分だけだったらまだいいでしょう。それは自らリスクを負っていたということでしょうから。しかし、相手が自分と同じようにそのリスクを許容しているわけではありません。
物を壊す・壊される危険
何かとぶつかった拍子に持っていたスマホを落として壊すこともあるでしょう。ぶつかった物を壊すこともあるでしょう。その壊してしまったものが、直らなかったらどうするんでしょう。
自分の物だったら自業自得ですが、ぶつかった相手の物だったらどうでしょうか?弁償金もかかるでしょうし、お金で完全に解決できるものではありません。相手にはつらい記憶を残すことになるでしょう。
歩く速度が遅くなり危険
スマホに意識が向かっている為、歩く速度は歩きスマホをしていない時より遅くなるはずです。(むしろ早く歩いたら危険が増す気もします)
目的地に着くのが遅くなる
歩く速度が遅くなるということは、目的地までにかかる時間も遅くなります。それも許容して歩きスマホをするのかもしれませんが、「時は金なり」ともいうように知らぬ間に何かしらの金銭的な損をする可能性もあります。それが1日だったら微々たるものでしょうが、毎日積み重なると大きな差になるはずです。
邪魔になる
混雑した道で歩く速度が遅いと非常に邪魔になります。スマホに意識が向かっている場合、周りの状況を判断することが難しくなるため(普通に歩いていても完全に把握することは難しいのに)、知らず道の真ん中を歩いていることもあるでしょう。
また、歩きスマホをしている人はまっすぐ歩いているように感じません。すこしふらふらしているというか、右に行くのか左に行くのかわからないんですよね。邪魔なので抜かそうと思うのですが、左右どちら側をすり抜けようかと考え、タイミングをはかる必要があるので、相応なストレスがかかります。邪魔になることということは不必要なストレスを与えてしまうのです。
姿勢が悪くなる危険がある
歩きスマホをしていると正しい姿勢では歩けません。そもそも正しいが何なのかは述べるに至りませんが、片腕、もしくは両腕にスマホを持ち、頭はスマホに向けているため、「歩く」動きとは少々離れたアンバランスな姿勢になっているはずです。一時であればすぐ姿勢を戻せるでしょうが、それが定常化してしまえば確実に姿勢が悪くなるでしょう。
では、姿勢が悪くなると何がおこるのでしょうか?
仕事のパフォーマンスが落ちる
肩こり、首痛に悩まされることになります。結果、痛みを抱えながら仕事をすることによりパフォーマンスは落ちるでしょう。姿勢が悪くなるのはなにも「歩きスマホ」に限ったことではございませんが、リスク要因の一つであることは確かです。
モテなくなる
姿勢が悪いとモテる可能性が下がります。極論かもしれませんが、姿勢が悪い人よりいい人の方が見た目の印象は良いです。異性に対してだけでなく、同性にもそうですし、買い物をするときの店員の対応も変わるでしょう。
それが原因でいい仕事のオファーを逃すことにつながるかもしれません。意中の相手とお付き合いできなくなるかもしれません。パートナーが結婚に踏み切ってくれなくなるかもしれません。
いい服を買ったとしても、服を着こなせなくなります。「服に着られている」ように見えてしまいます。なにを身に着けても様にならず、少々みすぼらしく見えてしまうこともあるでしょう。
ジレンマ
ややアッパー気味に並べてみましたが、記事にするまでもなく至極当然のことだと思っている内容です。歩きスマホをする人としてはどうなんでしょうか?安全より大切なものがあるんでしょうか?
仕事をしていた時に良く遭遇したのですが、駅のホームを歩きスマホで進む人、死にたいんですか?
そう問いかけたいのですが、おそらくこのタイトルで読んでくださる人は、「歩きスマホをする人」とは真逆の「歩きスマホに対して不快感を抱いている人」だと思います。
ゆえに、本来危険をしっかりと認知して欲しい「歩きスマホをする人」には届かないと思います。読んでくださったとしても、その中のごく一部でしょう。
そのため、「歩きスマホがもたらすメリット〇個!」みたいなタイトルで皮肉っぽく書こうとしたのですが、やめました。煽りにしかならない気がして。
後輩を注意した話
私はリスクを避けたいので、一緒に歩いている人が歩きスマホをしだしたら注意します。怒るわけではなく「危ないからやめよう」と淡々と伝えれば、やめてくれます。
しかし、以前後輩に注意したときは唖然としてしまいました。「僕は大丈夫ですから」と返ってきたからです。同時に「ああ、こういうことなんだな」と納得もしてしまいました。
歩きスマホに起因する事故やニュースを見聞きしても、「他人事」に捉えて無根拠に「自分は大丈夫」と思っている人が多いんだなと。だから無くならないんだなと。
なお、その後輩には結構きつめに詰問することになります。「君が誰かとぶつかったとして、一緒にいた私も巻き込むことも大丈夫なのか?」「そして事故になった場合は会社の名前も出るだろうから、信用を落とすことになるのも大丈夫なんだな?」と。
「そこまで大袈裟な…」といいながらやめてくれましたが、きっと私のいないところではやっているんだと思います。根本的にやめさせるのは難しいなと感じました。
まとめ
私は息子がとても大切です。ゆえに、息子の身に危険が及ぶようなリスクを無暗にとりたくないわけです。もしもリスク要因が近づいてきて、リスクが顕在化した場合には、妻が引くぐらいに激怒すると思います。
そもそもリスクはリターンを得るために取るものです。歩きスマホで得られるリターンって何なんでしょうか?命を失い、他者に損害を与えるリスクと等価のリターンは想像つかないんですよね。
「法律で禁止されていないから」という問題ではないんですよね。 自己責任である以上、歩きスマホはやらないほうが得策だと思います。