息子が生まれて間もない頃、抱っこで寝かしつけをしている間にAmazonプライムビデオでドキュメンタリーを見ていました。当時はなかなか寝付いてくれなかったり、ベッドに寝かせるとすぐに起きてしまうので、1~2時間ほど抱っこしたままということもあったように思います。ほんの少し前のことなのに、遠い昔のことのように懐かしさすら感じます。
先日、久しぶりに当時見ていたドキュメンタリーを見たくなって、息子と一緒に見ていたのですが、その時にちょっとしたトラブルがございまして…。
ドキュメンタリー
見ていたドキュメンタリーには様々なものがございましたが、私たち夫婦のお気に入りは「ペンギン」のドキュメンタリーでした。ペンギン型のカメラを使ってペンギンの群れに紛れ込み、その生態が撮影されたものです。
作中に出てくるペンギンは、南極のコウテイペンギン、フォークランド諸島のイワトビペンギン、アタカマ砂漠のフンボルトペンギンの3種類。それぞれにドラマがあり、感動するエピソードもあれば、笑ってしまうようなエピソードもあり、上手く作られたドキュメンタリーでした。
Amazonプライム会員であれば無料で見ることができるので、興味がある方は是非ご覧ください(全3話、1話あたり52分)
心を動かされる
「どんなものだったっけなー?」と展開を思い出しながら、軽い気持ちで最初は見ていたのです。息子に「あれはペンギンさんだよ」「氷は冷たそうだね」「怖い鳥さんがきたよー」みたいに説明しながら。
しかし、徐々に映像にハマってしまい、復職に向けた準備などで少しナーバスになっていたことも手伝い、徐々に心を動かされていきました。内に秘めたやるせない感情をぐるぐるするような、言葉にするのが難しいもどかしい感情があらわれてきたのです。
親子モノ
そして、困ったことにこのドキュメンタリーは親子モノなんです。ペンギンたちがカップルになって子どもを産み育て、そして子どもが巣立っていくという物語。これが今の心に突き刺さるような形で迫ってきたのです。
「私も子離れして働かなくちゃいけないんだな、寂しいな」と。
妻の優しい言葉が響く
そんなことを思いながら映像に釘付けになっていた時、後ろで創作をしていた妻がさりげなく「あなた、あの頃すごく頑張ってくれたよね。本当に助かったよ、ありがとう。」と言ってくれたところで、私の鬱積した感情が爆発し、涙腺が崩壊してしまいました。不意打ちはずるいな、不意打ちは。
驚く息子
ここで私以上に驚いた人物が私の隣にいました。息子は私の頬を伝う涙を見て「一体何があったのか!?」とパニックになったようで、急に激しく泣き出してしまったのです。
私は必死に「何もないよ、君は何も悪いことしてないんだから泣くことないんだよ。」と伝えて抱きかかえても、泣き止む様子がありませんでした。
妻が「母乳を欲しているのかもしれない」と想像し、抱きかかえようとしますが、私の時以上に泣き喚き、妻の抱っこを振りほどくように暴れます。
妻が悪いと思っている?
私の落涙のタイミングは妻に声を掛けられた後ですから、息子は妻が私に何か酷いことを言ったから泣いたのだと推測したのでしょう。いや、そうじゃないんだ。君のママは何も悪くないんだ、むしろいいことを言ったんだよ!
そう優しく諭しても泣き止まず、息子は暫くの間泣き続けたのでした…。
おわりに
「因果を理解できるほどに成長を遂げているのか!?」と驚くと同時に、ちょっとタイミングが悪かったなと猛省いたしました…。次からは気をつけようと思った矢先、
また一軒、贔屓にしていた店が閉店してしまった…。悲しい。
— トニー・マッカー・トニー@育休12ヶ月目 (@tonymaccartony) February 5, 2019
贔屓にしていたお店が閉店してしまったと知ってショックを受け、泣きたい気持ちにもなりましたが、息子の前で気丈に振舞いました。でも、悲しい…。しくしくしく。