育児休業を1年間取ることを決め、妻に相談し了承を得た後は、上司との相談です。
長期で育児休業を取りたい旨を上司に相談する際、だいたいの方は長期間不在になる後ろめたさと、何か文句を言われるのではないか?と思い悩んで憂鬱になることもあるのではないか?と思います。
男性の育児休業に関して、様々な調査・コラムを読んでみたところ、男性の育児休業取得率が極端に低いのは、職場の空気を読み取ると、育児休業するなんて言えないという理由が多いようでした。
さて、私の場合はどうだったかというと…
相談の順序
私の職場は
課員→私(主任)→課長→部長
という職制階層でしたので、まずは課長に相談です。
課長への相談
9月に入り、妻の妊娠安定期に入った頃、 定例報告会議で新しく受注できそうだった仕事が、いつ開始になるかわからない状況である旨を告げるついでに、子どもを授かったこと、1年間の育児休業を取りたい旨を報告することにしました。
(妻の妊娠安定期に入るまでは、子どもを授かったことは報告していなかった為)
私「実は子どもを授かりまして、2月に出産予定なんです。」
課長「そうなの!おめでとう!」
私「それでですね、生まれたら育児休業をしようと思いまして。」
課長「いいんじゃない?(あっさり)」
私「いいんですか?期間、1年間を考えてるんですけど。。」
課長「会社も推進してるみたいだし、私はいいと思うよ。」
ということで、あっさり通りました。この課長は課長になる前から付き合いは長く、私が入社した時から何年か同じプロジェクトで仕事をした関係なので、私の性格をよく分かってくれていて、子どもができたときたら、育児休業を取りたいと言い出すのは、課長にとって想定内だったのかもしれません。
次は部長に相談
課長の了承を得たので、次は部長の了承を得ることになります。
課長と違って部長は、その年度が最初のお付き合いで、それまでは酒席で1度話した程度の間柄です。そのことを気にしていたのか、課長に報告しようとしていた日の翌週に、部長から1対1での食事に誘われていました。
これは都合がよいと、その食事会で育児休業について相談しようと決めました。
食事会にて、仕事の話を一通りした後、プライベートの話に差し掛かった頃合いを見て、部長に育児休業について切り出しました。
私「子供を授かりまして、2月に出産予定なんです。」
部長「おめでとう。」
私「それで、生まれたら1年間育児休業を取ろうと思いまして。」
部長「(少し考えたのち) いいよ。俺はいいと思うよ。」
私「いいんですか?」
部長「いいよ、羨ましいな。俺も取りたかったよ。」
なにか言われたら、説得できるように武装していったのですが、あっさり了承されたので、正直拍子抜けしました。
この後、部長の子育てエピソードなどを拝聴し、和やかムードで食事会が終わりました。
部長は、子供が欲しいと思ってから、できるまで10年近くかかったそうで、子どもができたことは天にも昇るような喜びだったそうで、
「できることなら俺も専業主夫になりたかった。」
と冗談ぽくありつつも、熱を込めて仰っていたのが印象的でした。
そして最後の砦へ
こんな感じで割とあっさり、1年間の育児休業の了承を得ることができました。なんというか、空気読まないで言ってみたほうがいいと思いますよ。というのが、振り返ってみての感想です。(そして取りにくいと感じている方への提言です。)
そもそも育児休業は、社員が希望すれば会社側は断れないものなので、本気で取りたいのであれば、ちゃんと言った方がいいと思うんです。
取りたいけど、取れないと言っている人は、取りたいけど、それほどでもないので取らない人も含まれてるんじゃないかな?というのが育児休業を取った私が感じたことでした。
追記:ブログを始めて育休についての見識を深める中で感じたこと
3月の育休開始直後は「皆、育休を取ろうと本気でトライしていないだけ」と思っていましたが、今では私が本当に恵まれていたのだと感じています。
取ろうと思っても取れない人がいること。取れたとしても、希望の期間より短くなってしまったり、取るまで上司や同僚の嫌味や嫌がらせを受けたりする人もいるということ。
そういった人が多数いる中で、こんなにも快く取得させてくれる上司がいて、こんなにも充実した育休生活が送れていることは感謝すべきことだなと思いました。
育休を取得してから2度ほど、課長とは重要な書類に押印する際と、後輩の結婚式で会いましたが、仕事をしている時と変わらず接してくれました。これは本当に素晴らしいことだなと思いました。
書類に押印しに都内へ。久しぶりに上司に会う。
— トニー・マッカー・トニー (@tonymaccartony) 2018年4月2日
「引き続き頑張ってください」
という声かけは社交辞令だとしても有難い。育休の申し出もあっさり後押ししてくれたし、私はこの上司に感謝の念しかない。
次は顧客への説明へ
さて、これが9月の出来事。子どもの出産予定まで、あとおよそ半年あります。最後の砦、仕事の「お客さん」に報告し、引継ぎをスムーズに済ませることが、この後の私の最大のミッションになりました。
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