育休中、三鷹に陶芸展を見に行った話。

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「トニーさん、TaiwanとThailandは違いますよ。」

 

4月の花見の際に発せられた酷い駄洒落が私を三鷹に導き、まさか陶芸展に足を運ぶことになるとは夢にも思いませんでした。

 

先日、2時間ほどかけて三鷹へと出かけてきました。三鷹と言えば太宰治。現在ではジブリ美術館の方が有名でしょうか。そのどちらもスルーして、今回は知り合いの陶芸展に行ってきたのです。

 

完全に酔っぱらっている状態で「陶芸をやっている」としか聞いておりませんでしたから、なかなか壮大な趣味だなー程度でしか捉えていなかったのですが、今回の開催案内を頂いて、まさか賞も受賞して個展を開くほどとは…と大変驚きました。

 

 

三鷹

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ぶらぶら散歩したときに三鷹っぽいものをと思い記念撮影。

 

三鷹は新宿から中央線でおよそ20分の距離にある駅です。行くまではもっと遠いものと思っていたのですが、意外とそうでもなかったんですね。

 

かつて仕事で中野に通っていた頃に中央線を利用していましたが、中央線にはあまりいいイメージはございませんでした。混んでる・遅れる・乗換微妙(主観)と3拍子揃っており、この沿線には住みたくないなと思ったほど。

 

しかし、今回降り立った三鷹駅は通勤時間から外れた時間帯というのも手伝ってか、なんとも長閑に感じました。

 

陶芸展

目的の陶芸展が開催されているギャラリーは駅徒歩5分。いただいた案内の地図を頼りに歩いて行ったら完全に通り過ごしました(笑)。目印に書いてある店が閉まっていて気づかなかった。。

 

www.enjoytokyo.jp

 

作家本人は不在でしたが(事前に確認しなかったのでやむなし)、スタッフの方が丁寧に対応くださりとても快適に展示を見ることができました。椅子に座ってお茶を飲みながら鑑賞できるこの上ない贅沢。

 

20㎡ほどの空間に絶妙な間隔で飾られている作品はどれも世界観を感じさせ、ずっとそのまま作品を見ていられるのではないかと思うほどでした。壁に飾られた陶器は何ともいえない魅力があり、暫く見入ってしまったほどです。

 

創作家への憧憬

私は「既にあるものをどう組み合わせていくか?どう整理するか?」ということを考えることは得意なほうですが、「新しいものをつくる」ということはまったくできず、それができる人に対して憧れを持っています。学校の授業で言えば、美術も技術家庭も苦手でした。

 

自分にできることを見せられると、「負けていられないな」「こうすればいいのか!」「やられたなー!」といった感情が渦巻くことがあります。しかし、今回の陶芸のように私がまったくできない創作物を見ると、「すごいな」「きれいだな」「かっこいいな」と無知だった童心の頃のような新鮮な感動を覚え、なんとも言えない幸福感に包まれる気がします。

 

身近なところで言えば、子どもの服やおもちゃをいとも簡単に作り上げる妻がおりますが、そこに嫉妬心など湧かず、感謝の念しかありません。

 

おわりに

なんとも不思議な縁に導かれて見に行った陶芸展でしたが、大変満足のいくものでした。最初は「交通費が…!」とか「中央線乗りたくない」とかネガティブな気持ちしかなかったんですけど(笑)

 

普段の生活の範疇では絶対に行くことを思いつかなかったでしょうから、「縁」とは面白いものですね。

 

素晴らしい作品群を見て気分も高揚したところで、天気もいいし文学散歩でもしようと思ったのですが、久しぶりに履いた靴で靴擦れを起こしてしまい断念…。足が小さくなってきてるんですよねぇ…

 

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オンオフ兼用の「おめかし靴」格好つけないでスニーカーでくれば良かったと後悔。

 

9月23日まで開催されているそうなので、お暇があれば是非立ち寄ってみてください。

ツォン ウェンティン 陶芸展 「氷菓」 開催中です | しろがねGallery