昨秋、子どもが生まれる前の準備として自分の荷物を整理しておりました。その際にクローゼットの奥から発掘した服が、1年通してこんなにも活躍してくれるとは夢にも思いませんでした。だってそれまで存在すら忘れていたのですから。
ということで、「存在を忘れるほどのもの=断捨離の対象」という方程式が跋扈する世の中で、まさかの主役級の活躍を見せた私のヘビロテボトムスをご紹介いたします。
ボトムス
ボトムスという呼び方が正しいのか、素直にハーフパンツと呼んだ方がいいのかは定かではありませんが、私のヘビロテボトムスはこちらの写真のモノになります。


何の変哲もないネイビー色のハーフパンツ。ポケットは前に2つ。左の写真は前側、右の写真は後ろ側。
UNIQLOの商品で買値は不明。ただ、UNIQLOではこういった商品を定価で購入することはないので、値下げされたワゴンの中から選び取ったものだと思われます。ゆえに1000円はしない商品だと推測されます。
魅力
このなんの変哲もないハーフパンツの何が良いのか、何故捨てなかったのか。その魅力をお伝えしようと思います。
紐で調節可能
ゴムは無いけれど、しっかりと結べる紐がございます。
こちらの商品、流行のイージーパンツタイプ?のウエスト調整紐を有しており、着脱が非常に楽です。ベルトだとなんとなく苦しい感じがしてしまって家で寛げないのに対し、紐型だと苦しくならないのです。
私は妻のつわりに合わせるようにかなり痩せてしまったため、それまで持っていたボトムスのウエストがゆるゆるになってしまい、ベルトをしないとボトムスが腰から落ちて裾を引き摺ることになり、それがストレスになっておりました(もともと裾を引き摺るのが嫌いなので、短めに裾上げしています)。
そこで発掘したこちらのハーフパンツを履いたところ、非常に楽ちんでストレスフリーなことに感激したのです。
重ね着可能
部屋着や外出着でさえベルトをしないとずり下がってしまうということは、仕事着であるスーツのウエストもぶかぶかで深刻な状態でした。10月まではクールビズ期間でしたので、それ用に買ったウエストの細いパンツを買っていたからよいのですが、秋冬用のスーツは痩せる前のサイズのものでした。
スーツはカジュアルウェア以上にベルトを締めすぎると形が悪くなり、格好悪く見えてしまうものですから、クールビズ明けはどうしようと困っていたのでした。育休に入るのに、新しいものを今買ってもなぁという想いもあり。


(左)ハーフパンツなし (右)ハーフパンツあり シャツはわざわざ着るのが面倒だったのでご容赦ください。
そこで試しにこちらのハーフパンツを先に履き、その上からスーツのパンツ履いたところ、ぴったりのウエストになりシルエットがきれいになりました!そして生地の素材が綿100%で柔らかいため、動いてもだぼつかないのです。
履き心地もいいです。ベトナム製。
真冬の寒い時期はタイツを履くのですが、タイツの上から履いても問題ございませんでしたから、重宝いたしました。
意外とお洒落?
個人の好みになりますが、履きこんでくると意外と浮かずにお洒落に見えてくるようになりました。基本的には部屋着とスーツ用のインナーとして活用していたのですが、育休中は夏場の買い物にこちらのハーフパンツを履いて出かけることもありました。
パジャマには見えないので、近所のお買い物にはいけるかと。
なんだか、持っている他のハーフパンツよりもお洒落に見え、そちらを断捨離してしまったほどです。
子どものおもちゃにも
容赦なく紐を引っ張ってきます。引っ張りすぎると取れちゃうのよ、それ。
私がこのハーフパンツを履いて横になっていると、子どもが笑顔で私のもとに駆け寄り、ハーフパンツの紐を解いて遊び始めます。「あなた、他のおもちゃに目もくれないくせに、こういう実用的なものは嬉々として遊ぶのね…」と言いながらも意外と嬉しい親心。
難点としてはしゃぶりつくされることでハーフパンツが涎でびっしゃびしゃになってしまうことでしょうか…。
おわりに
ということで、この1年オールシーズン履き倒している私の愛用ハーフパンツのお話でした。「昔の私よ、グッジョブ!」と言いたくなるセレクトです。発掘した時期もよかったのでしょうが、これから先破れるまで履き続けていきたいと思える最高の相棒がまさか家の中に眠っていたとは…。
人の好みはどんどん変わっていくもので、「絶対に一生着る!」と心に決めて奮発して買ったものをあっさりと手放すこともしばしばありました。そのようなことがあれば、この商品のように最早なんのために買ったのかすら忘れたものが大活躍することもあり、自分のことながらなかなか面白いものだなと思いました。