私の地元には『幽霊』が『出る』ことで有名なコンビニがございました。深夜、一人で働いているときに『何かが起こる』そうです。
今ではコンビニではなくなっていますが、建物はそのままに別の店舗として営業しており、その店の前を通るたびに、「やはり『出る』のかな?」と思案することがあります。
話は私の大学時代に遡りますが、そのコンビニの噂を面白がったのか、単に給料やアクセスが良かったからなのか、真相は定かではございませんが、とある友人がそのコンビニで深夜バイトを始めたのです…。
発生した現象
その友人から聞いた話ですから、「盛り」や「冗談」でからかわれている可能性もあるので、話半分で読んでいただきたいのですが、バイト中に度々通常ではありえない現象に遭遇したそうです。
携帯電話が圏外
そのコンビニでバイトをしていると携帯電話が度々圏外になるそうです。そこまで辺鄙な場所ではなく、昼間の店内であれば問題なく繋がるようなのですが、深夜にバイトをしていると圏外になっていることが多かったとか。
声をかけられるが無人
一人で品出しをしていると、後ろから女性の声で「すいません」と声をかけられることが度々あったそうです。振り返っても誰もおらず、足音はおろか出入り口が開閉した音もしなかったのだそうです。
誰もいないことを確認して再び品出しに取り掛かると、また「すいません」と声をかけられることもあったとか。
電話が鳴る
一人で仕事をしているときに、お店の電話が鳴ることがあるそうです。コンビニですから、深夜といえど電話が来ることは不思議ではない(いたずらも含めて)のですが、必ず電話を手にする寸前で鳴りやむそうです。
そして離れるとすぐに電話が鳴り出し、取ろうとすると同じように鳴りやんでしまうそうです。まるで見られているかのように絶妙なタイミングで。
何度か同じことを繰り返した折、「どうせまた切れるのだろう」と思って仕事を続けていたところ、ずっと電話が鳴り続けていたそうです。さすがに煩く思えてきたので、電話を鳴りやませようとしたところ、その時に限っては電話が鳴りやまず、受話器を手に取ったそうです。そうして…
「なんでとらないの?」
という女性の声が電話口から聞こえ、通話が切れたそうです。
運気が下がった
友人がそのバイトを始めてから、その友人と遊ぶ際に「ついてないな」と思うことが増えました。彼自身も、「なんだかついていない」と思うようなことが増えたそうです。買ったものがすぐに壊れたり、モノを失くしたり。
もともと「うっかり屋さん」だったので、たまたまなのではないかと思ってもいたのですが、彼と出かけると確かに「ついていない」ことが多かった気がします。目的の店が臨時休業になっていたり、目的の料理が品切れになっていたり…。
ラーメン道。おいしいつけ麺を求めて3度我らは相まみえる。 - 結婚することも育休をとることも夢にも思わなかったあの頃
また、当時(2006年)の私のweb日記には、その友人(日記内ではC氏)と遊んでいる際に以下のような現象が起こったことが綴られておりました。
容疑者Cの検針
先日、C氏が我が家にやってきた。部屋で話していたら、突然部屋の電気が切れました。おどろきおののく。「蛍光灯って突然消えることもあるのね。」なんて納得?する。
C氏帰宅後、部屋に戻り蛍光灯を付けてみると点いちゃったんだよね。今でも問題なくついてるよ。。
C氏、何か持ってるんじゃないのか?一度、検針してみるのは如何でしょう?(笑)
補足
件の蛍光灯は、この1か月前ぐらいに変えたばかりでした。ゆえに、不良品ではない限り、「寿命」という可能性は低いだろうと思った記憶があります。本当に、彼が来ていたときだけ点かなかったのです。
この夜、金縛りにあった記憶はございませんから、我が家に何か残していくことはなかったようです。
おわりに
なぜ突然こんな真夏の怪談めいたお話をしたのかといいますと、昔書いた『金縛り』のお話を先日サブブログ(通称:ヤングトニー)にアップしたところ、読んでくださった方が、もっと凄まじい金縛り話を教えてくださり、夜も眠れないほどに震え上がってしまったので(実際は息子の力尽きて熟睡してましたが、その腹いせに)、こんな話があったことを思い出して書いてみたのです。
ちなみにこの友人は大学卒業と同時に地元を離れ、東京でお仕事をしています。年に1度、私の誕生日パーティーで会うぐらいの関係になってしまいましたが、毎年変わりなく飲んだくれるぐらい元気でしたので、憑き物は落ちたのだと思っています。
ただ…。昨年から今年にかけて、子どもに会いに来てくれる予定が3度もキャンセル(息子の風邪、友人の急な仕事、友人の風邪)になってしまい、一度も会わせられていないのです。「息子の守護霊的なものが彼の『何か』を察知して彼を避けているのでは!?」と思ってしまうのは私の考えすぎでしょうか?