息子が先日、一歳の誕生日を迎えました。昨年の今頃は、新生児呼吸障害でNICUに入院していた息子ですが、そんなことは無かったかのようにすくすく元気に育ってくれています。
さて、一歳を迎える少し前、私の親から「一升餅を背負わせるのか?」という質問が来て、「冷凍庫に大量の餅が眠っている為、それを背負わせようと思う」と返したところ、「一升餅を買って送る。」という人の話をまるで聞いていないかのような返信がきました。
これに対し「餅はいっぱいあって冷凍庫で幅を利かせているし、息子が食べられないからいらない。」とストレートに変身したところ、「では一升米はどうか?」という提案をされたので、これを甘んじて受け入れることにしました。米なら息子が食べられるし、保存するスペースもありますからね。
一升米
一升米とは、一生米とも書き、満1歳の誕生日に一升(1.5kg)分のお米を子どもに背負わせて、「一生、食べ物に恵まれますように」「一生、粘り強く歩ける足腰で、健康に育ちますように」という願いを込めてお祝いをするイベントです。
このような説明書きの紙が入っていました。
おそらく元は一生餅なのですが、「餅じゃなくてもいいんじゃないか?」「そもそも一升ならなんでもいいんじゃないか」という発想の元作られたイベントなのだと思っています。先日の恵方巻もそうでしたが、どんなイベントでもそういうものなのでしょう。商機を見出せばなりふり構っちゃいられないと。
内容物
今回親から頂いた一生米キットをご紹介します。
白く塗りつぶした部分には名前と誕生日が書かれていました。妻は「いい名前だよね。惚れ惚れするよね」とうっとりしていました。
段ボールを開けると、重量のある風呂敷(写真左上)と、将来を占うカード(写真見右上)、名前の書かれた紙(写真左下)、背負わせる用の袋(写真右下)が出てきました。
米箱
箱は紅白なんですね。おめでたい演出かな?
風呂敷を広げてみると、中にお米の入った箱が入っていました。「寿 子供の名前」という熨斗が付いていました。いっしょう幸せ米というのは商品名なのかな?
箱の中身
新潟魚沼こしひかり。ということはいいお米なのでしょう。精白米のようです。
箱の中には300gのお米の袋が5袋入っていました。合計1.5kgつまり一生分のお米が入っていたということになります。このお米を付属の背負わせる用の袋に入れて子どもに背負わせればいいみたいですね。
背負わせてみる
さて、息子に背負わせてみると当然ながら重そうでした。普段は楽々立っていますが、さすがに重くて立てないようです。仕方がないので、私が後ろで支えて立たせてみることにしました、が…。
口元で分かると思いますが、物凄く泣いています。涙もポロポロ…。そりゃそうよね。
肩に紐が食い込んでしまったようで、痛くて泣いてしまいました。そりゃそうだよね…。「おめでとう!」と言って、親に贈る用の写真を撮影した後、すぐに袋を脱がせてイベント終了になりました。
おまけのゲーム
さて、あっけなく終わってしまった一升米イベントですが、一応イベントのあとに遊びが用意されていました。それは「将来を占うカード」です。
なんとも偏っているように思える8つのカード。
これらのカードを適当に並べて、子どもが一番初めに取ったカードに書いてある職業に就く可能性があるかもよ?という遊びです。こんなので決められても…と思いつつ、ゲームなので話のネタにはなりますからやってみることにしました。
ゲーム開始
(左)一通り物色し…。 (右)欲張りにも二つ獲得。
さて、カードを並べ始めたところから息子が並べたカードに迫ってきます。新しい物好きですね。そして口に運ぼうとしたところで、写真撮影のために「ちょうだい」といってカードを受け取りました。最近、「ちょうだい」が通じるようになったんですよ!
選んだのは…?
赤と黄色が好きだものね…。
彼が選んだのはこちらのふたつのカードでした。最初に「お金(お金持ち)」カードを。次に「国会議事堂(政治家カード)」を…。政治家になってお金持ちになることを目論んでいるのでしょうか…。政治家はそんなに儲からないぞ!
おわりに
以上、我が家の1歳の記念日イベント「一升米」のお話でした。もう、何でもアリなんだと思います。モノのこともそうですし、やってもやらなくても問題ないと思います。そういったことで変に思い悩むより、1歳の誕生日をお祝いしてあげたほうが子どもも喜ぶと思いますし。
親に買ってもらったものなので、親に一連の写真を送ったら喜んでもらえました。こういったイベントは対外的なもの(親戚等への)としてやるものなのかな?と思ってしまった次第です。
なお、お米は離乳食用として使っています。お餅と違って、冷凍庫のスペースを取らなくて大助かりです。いつものお米の方がよく食べてる気がするけど。