電子書籍リーダー「Kindle Paperwhite(第7世代)」を購入してから、およそ2年半たちました。この商品を購入してからというもの、これまで読まなかったものや読まなくて良かったものに手を出し、読書の幅が広がりました。また、本にスペースを取られる苦しみから解放されました。
Kindle Paperwhiteを購入するまでは、主に文庫の小説を購入しておりました。だいたい週に1~2冊のペースで通勤時間に読んでおりましたので、およそ10年間で読んでいった文庫本は再度読まれることなど稀で、部屋のクローゼットの片隅で大きな荷物と化していたのでした。
どうにかしないといけない、でも、結婚相手や子どもが読むかもしれないしなぁ…。独身時代はそんな思いでずるずると読んだ本で山を作る生活を送っていたのです。
Kindle Paperwhite
表面縁に気づいたら汚れが付いていました。裏面の「amazon」刻印に最初は違和感がありましたが、気にならなくなりました。
私が購入したのは2016年7月のこと。Amazonのプライムデーで安くなったときに「広告なし Wi-Fiモデル」を購入いたしました。色はホワイトです。黒いアイテムがあまり好きではなかったので、白にしました。購入した後、汚れが目立つことに気づきましたが、書籍を読む際には問題ありません。
安部公房の「方舟さくら丸」の文庫本と重さを比較
重量は208g。379ページまである文庫本(203g)と同じぐらいの重量です。
購入したきっかけ
電子書籍リーダーにはずっと関心がありました。紙の本より安く購入でき、何冊も同時に持ち歩けるという点が魅力だったのです。
しかし、紙の本を捲る感覚も好きで、電子書籍ではこの感覚が薄れ、味気ないものになるのだろうという不安もあり、興味を持ちながらも紙の本を買い続けていました。
では、何が興味から実際に購入する決め手になったのか?それは「結婚」でした。
妻が本を読まない
妻は漫画は読みますが、活字の本を読む習慣がありませんでした。また、これからも読むつもりはないと仰っていたので、冒頭で想定していた「結婚相手が私の蔵書を読む」可能性がゼロになったのです。
また、妻と結婚した当初は私に子を持つ考えはありませんでした。
ゆえに、私すら数年再していない本は価値がないに等しく、場所を取るだけのお荷物と化してしまったのです。
Kindle Unlimitedが開始する
また、書籍月額読み放題サービス「Kindle Unlimited」なるサービスが開始されるかもという話を聞き、「読んでみたいと思ったけど買うほどでもない」と判断した本を一通り読んでみたいなという気持ちもありました(ラインナップに含まれているかは不明だったけど)
なお、Kindle UnlimitedはKindle Paperwhiteを購入した1か月後ぐらいにサービスが開始され、サービス登録をしましたが、「たくさん読まなきゃ勿体ない」という気持ちに支配され、読書が苦痛になってしまったので、解約。
やはり読書というものは自分のペースで楽しむことが一番のようです。なお、このサービスは読みたい本が読み放題対象になっていて、その合計価格が980円より高いなら契約して読むのはアリだと思います。
購入してよかったと思うこと
私がKindle Paperwhiteを購入して良かったと思うことは、本が場所を占有しなくなったことが一番大きなことです。その他にも前述したように紙の本より安く買えるし、何冊も同時に本を持ち歩くことができるしと、思った通りの読書生活が実現できました。
本が場所を占有しない
読書が趣味な方なら分かると思うのですが、本はかなりのスペースを占有します。そして「本は増殖する」と言われるようにスペースがいっぱいになっても増え続けていくのです。
暫く読んでいないのだからと踏ん切りをつけ、なくなく処分しようとしても労力がかかります。積み重なった本は重く、積み重なった埃はくしゃみの嵐を引き起こすのです(ハウスダストアレルギー持ち)。
Kindle Paperwhiteを購入して以来、そういった「本あるある」から解放されました。
本と読みたいページを探しやすい
当初は本棚にきれいに並べていた本も、年月が経ち本が増殖していくにつれ、本棚に収まりきらなくなり段々と配置が適当になっていきます。
ごく稀に昔読んだ本が映画化・ドラマ化される際に再読しようと思うことがあるのですが、堆く積み重なった本の山から目当ての本を見つけ出すのは至難の業。そして積み重なった埃が…(以下略)
検索窓から「森見登美彦」を検索するとすぐにライブラリに入っている本を探してくれます。
しかし、Kindle Paperwhiteであれば、検索をかければ一発で見つけることができます(おそらくどの電子書籍リーダーも備えている機能だと思います)。そして本の間に「栞」をいくつも挟むことができるので、気になった部分にマークしておくと、その後簡単に「栞」を挟んだページに行くことができるのでとても楽です。
差し込んだ栞一覧。栞の追加も簡単。
書籍を何冊も携行できる
私は基本的に電車での通勤時間にのみ本を読んでいました(育休前)。本は文庫本でも結構な重量があるので、1冊なら許容できますが、2冊となると少し重いので少々憂鬱になるのです。
2冊必要な時とはどんなときか?それは本が終盤に差し掛かっているときです。残りを5分程度で読み切れそうなときは、駅のベンチで読み終えてから帰宅することもあったのですが、10分以上かかる場合は諦めて帰ります(家庭>趣味)。翌日の行きの電車の途中で読み終えてしまうため、2冊持って出かけることになるのです。
私のKindle Paper White ライブラリ。現在178冊入っているらしい。
ゆえに、何冊携行しても重量が一定であることが何よりも嬉しいのです。
折れや汚れが気にならない
通勤時間に読んでいたことで、本を雑にしまってしまい、ページが折れてしまったり、汚れてしまったりすることがありました。バッグの中がぐちゃぐちゃになっている時によくやってしまいます。
折ったり汚したりしてしまったあとは注意するんですけど、暫くすると忘れてしまいまた無意識のうちに…の繰り返しでした。
しかし、電子書籍リーダーであれば、曲がる心配はないので、これらの心配をする必要がないのです(縁は汚れたけど、肝心の文章が映る部分は汚れにも強い)。
唯一感じる不満
私はKindle Paperwhiteで小説や新書、実用書以外に漫画を読むこともあります。そのときにだけ不満に感じることが、見開きページが見にくいということです。
これは1ページずつ表示する仕様なので仕方がないと言えば、仕方がないのですが、見開きページが続くと結構ストレスになります(横向きにして見開きにすることもできるけど、欲しいのはこれじゃない)。
ゆえに、漫画は「こういうものだ」と割り切って読むことにしました。ここは我慢できない人は我慢できないのでしょうから、割り切ることをお勧めはしません。
防水機能付きの最新版が欲しい
私が持っている第7世代のKindle Paperwhiteには防水機能がないのですが、最新世代のKindle Paperwhiteは防水機能が付いています。
Kindle Paperwhite(防水機能搭載電子書籍リーダー)
今は育児に追われていて本を読む機会が殆ど取れません。唯一、一人でゆっくり過ごせるお風呂タイムで読書をしたいと思い、お風呂専用機として広告付きモデルでも欲しいのですが、ちょっと贅沢かな…?
おわりに
今回ご紹介したのは、Kindle Paperwhiteだけのいいところというわけではなく、電子書籍リーダーのいいところなのだと思っています。他の電子書籍リーダーを購入・使用したことがないので、Kindle Paperwhiteだからこそのメリットは分かりません。
ただ、そこを検証するために他の電子書籍を購入するつもりはありません。なぜなら、現状に非情に満足しているからです。読書に対する違和感を感じることなく、スムーズに電子に移行できましたから。
もし気になっているけれど、気になることがある方がいらっしゃいましたら、コメントやブックマックなどで質問を頂ければ、本記事を随時更新してお答えしようと思います。