ウィークリーマンションを借りて2週間北海道を周遊した時の思い出。

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ここに1冊のメモ帳があります。年末に片づけをしていた際に発見したものです。表紙を見るだけで「あの頃」の気持ちを少し思い出せました。「あの頃」とは大学2年生の夏休みに友達と2人で札幌にウィークリーマンションを借り、北海道を旅行したときのことです。

 

今となっては「何故?」と思うことが多いですが、間違いなく私にとっての宝物のような経験です。当時は19歳、世間知らずで頭でっかちで、自分が立派な大人であると思い込んでいるただの幼稚な学生でした。今でも大して変わらないのが悲しいところですが…。

 

このメモには当時の日記が書かれており、なかなか興味深いものであったので、それを今回赤裸々に公開してみようと思います(地元の地名や人名は消しますが)。

 

なお、当時撮影した写真もどこかにあるはずなのですが、見当たらないため旅の写真はございません。悪しからず。

 

 

旅行メモについて

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ダイソーで購入下メモ帳のようです。

 

最初のページを捲ると、旅行予定と持ち物が記載されておりました。旅行は8月27日~9月9日までの全14日間だったようです。

 

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MDプレーヤーとか時代を感じますね。「せんたく」ってなんだ?

 

次のページからは各日の所感(最終日は記載なし)と予定が書かれていました。これはリアルタイムに書かれたもののようで、むきだしの感情なども記述されておりました。以下、メモの画像と共にこれらを書き出していきたいと思います。

 

少々長くなりますので、お暇な際にご覧いただけたら幸いです。

 

8月27日

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昔からお金の計算大好きなんですね。 宿が2週間で37000円というのは安い?

 

乗らないと分からないと思う。この本当のすばらしさ。北斗星号の寝台個室。15時間の長さを飽きさせない。車内販売は高い。けど当たり前だろう。これだけの旅だったら、バリバリ使ってます。きっと朝食も夕食も食べてるだろうね。グランシャリオで。

 

解説

ごめんなさい、恥ずかしながら初っ端からよく分かりません。記憶を頼りに書いてみると、寝台特急北斗星号の寝台個室で札幌まで向かったのです。でも、グランシャリオ(食堂車)を利用した覚えもないですし、車内販売もバリバリ使った覚えはないんです。

 

「気持ちが高ぶりすぎている」ということが分かっていただければ嬉しいです。

 

8月28日 札幌到着

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札幌についてからの最初のお仕事は、ウィークリーマンションの鍵を取りに行くことでした。

 

朝5:30起床。外を見ると一面海が広がっている。森駅を過ぎて北海道であることに気づく。6:20に車内放送が入る。寝起きは久しぶりによかった。札幌はホントにすてきなマチでございます。感激。

 

朝食:なし

昼食:いろり スペシャルラーメン

夕食:まぐろ丼

 

解説

札幌に対して憧れがあったんです。大きくて都会というイメージがあって。そんな街に2週間でも住める喜びが伝わってきます。面白いのは食事もメモったことでしょうか。今は滅多に食べないラーメンをこの旅で何度食べることになるのか?

 

8月29日 日本ハム vs オリックス

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確かカーディガンを買ったんです、黒の。今、黒あんなに嫌いなのに。

 

やっとプロ野球を生で見ることができてとてもうれしい。グッズをかいまくりました。僕はとってもワクワクしてドームにやって来ていたので、むうれしくて仕方なかったのだ。一緒に行った友人(以下K)はくいまくってた。よくたべるなあと感心したよ。帰りはBEAMSに行って来た。今年の秋は古着チックなものが流行るのか。と思った。Kは親戚に会いに行った。

 

朝食:さしみ(スーパーの)

昼食:ケンタのサンド + アクエリ

夕食:カレーライス(家にてソロ)

 

解説

今では殆ど見たり結果を追ったりすることはありませんが、高校~大学時代はプロ野球が好きでした。ゆえに、初めて生で見れて相当嬉しかったんでしょうね。

 

確か旅のコンセプトが「札幌人になったつもりで暮らす」だったので、帰りに服を買いたくなったんですね。BEAMS、地元県にはなかったから嬉しかったのかな?(今は行ってないけど)

 

8月30日 小樽へ

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味の時計台って北海道の人は食べないらしいですよね。 

 

Kの提案により、小樽へやってきた。さっぽろからとても近く、地元駅から宇都宮(その逆か)に行く感じである。今日はホントにきれいな景観が楽しめる小樽へ。恋人同士で行けばもりあがることマチガイナシ!でも住むにしてはちょっとね…。時給640円!!?

 

朝食:くわず。

昼食:なか一(すし)

夕食:味の時計台(みそラーメン)

 

解説

小樽は「観光ロード」はとても綺麗なのですが、少し道を外れると「寂れた街の情景」が見える二面性が素敵な街でした。昼は奮発して「何かでナンバーワン」の寿司屋に入りましたが、今考えるとそこまで美味しくなかった気がします。

 

8月31日 台風来北

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出費のフリーきっぷというのは、1週間ぐらい特急乗り放題の切符です。

 

この台風は僕らに休めといっているのだろうか…。それでもKはでかけていった。一方、僕は家でゆっくりした。

風も雨もそんなに強くはならず、ピークもすぐにすぎさってしまったからである。

しかし、一人暮らしの雰囲気を味わえたからいいと思う。いい休暇になった。早く寝て、明日早く起きないと。

 

朝食:カレーうどん(一人)

昼食:ぶた冷しゃぶ

夕食:パプリカととり肉のソテー・マーボードーフ(一人)

 

解説

この頃、私とKの関係が少しギスギスし始め、私は一緒に行動したくなくて一人で留守番しておりました。一人暮らしに対する憧れもあったので、1日だけですが、一人暮らし気分を満喫出来たのがいい気分転換になりました。いいタイミングで台風が来てくれたなと思っています。

 

9月1日 稚内へ

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5~6時間かけて稚内へ。帰りは8時間かかったみたいですね。

 

日本最北端の宗谷岬は観光客でにぎわい、写真撮影の嵐であった。稚内にはホントにここにしか用がなかったが、買える電車のことを考えると、他にもよるところが必要であるし、1つ1つ場所が離れているのでレンタカーを使うことになった。町の発展具合は地元ぐらいであった。風が強すぎてまともにうごけなかった。

 

朝食:パプリカと鶏肉のソテー

昼食:おにぎり、いももち

夕食:くわず

 

解説

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日本最北端到着証明書:発行料100円

 

この日、札幌から特急電車で稚内を往復するという荒行を敢行しました。「日本最北端到着」の称号を得る為だけにです。行きはそれなりの高揚感があって長時間の電車にも耐えられましたが、帰りは本当に辛かった…。宗谷岬に行った後は温泉と待合室でダラダラ過ごしたんですけど、暇で暇で「行かなければ良かった」と思っていました。

 

9月2日 富良野へ

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富良野だけでなく、旭川にも寄ってますね。ラーメン食べるだけのために

 

夜行電車の中で2時間以上連続で睡眠をとることが不可能であったのでとても眠い行程であった。

富良野へは「北の国から」のためだけにあると思われたが、ラベンダーも有名だそうで、合い方が行きたいという。もうシーズンオフじゃないのか?と猛反対したがきかないので、行くことに。約10km(片道)のすえたどりついた先に見たものは。やっぱり咲いてないよジョニー。

 

朝食:かけうどん

昼食:なし

夕食:しょうゆラーメン(青葉にて)

 

解説

確か、レンタサイクル借りて走ったんですよ。坂道が多くてつらかったです。稚内よりは楽しかったけど。お土産にラベンダーグッズを買ったんだっけ。

 

9月3日 網走へ

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本当にチョコスナックしか食べなかったのだろうか…。網走で何か食べればいいのに。

 

朝、寝坊して、朝食をたべられなかった。網走までは遠く、単調な景色が続いた。徒歩で目的の三地をめぐったが、これが遠い遠い。まるで山登りをしにきたようであった。でもまあ、それなりに楽しめたのでよかったとする。今日がそれほど暑くならなくて良かった。

 

朝食:なし

昼食:なし(チョコスナック)

夕食:なし

 

解説

よく覚えていないのですが、「クマ出没注意」の看板に怯えながら山道を歩いた記憶があります。あれはどこに行く道だったのだろうか?

 

9月4日 札幌 オフ日

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カニは4980円だったんですね。店に入って思いのほか高くてたじろいだ記憶があります。

 

今日は札幌市民としてショッピング。知らないまちをしったかぶりで歩く。アンケートを行っているんですが…。と3回声をかけられる…。そんなにひっかかりやすそうかい。まぁとっても楽しかったですが。

夜はカニ!え~って、ほんとにえ~ですよ。こんな高いの~って。まぁ、でも昼食抜いたから、今まで節約してた?からいっか。とってもおいしいですよ。偽りなく。

 

朝食:湯豆腐

昼食:なし

夕食:かにしゃぶ

 

解説

カニを食べた記憶はないのですが、量が少ないし小さいし「こんなものか」って思った記憶があるんです。でも、真逆のこと書いてますね。こちらには「偽りなく」って言ってるけど、完全に自分の気持ちを偽ってるじゃないか。

 

9月5日 帯広へ

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おみやげ代かなり高いですね。六花亭で何を買ったのだろうか?

 

帯広に着くと、意外に発展している景色が広がっていた。ここに何しにきたのかといえば名物の「豚丼」を食べるためである。

さて、目的のお店のほうへ行くと行列が見える。あれは、とその行列の先に目的の店があることに気づいて期待は高まる。待つこと30分ついに登場。うなぎのたれの匂いがする。さて、一口、肉が凄くやわらかい!しかし、こってりしすぎてて、全部たべるのはきつかった。好きな人は好きな食べ物だと思いました。六花亭もいった。

 

朝食:よもぎあんぱん、ジュース

昼食:豚丼

夕食:ハンバーグもどき、コーンスープ

 

解説

確か、豚丼と六花亭のためだけに帯広に行ったんですよ。それ以外どこにも寄らずに帰ってきたんです。六花亭なんて札幌でも買えるのに…本店は「モノ」が違うと思っていたのでしょうか?

 

9月6日 函館

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ソフトボールってなんだ?CDはレンタカーでかけるために買ったようです。

 

今日、青森の友人と行動をともにした。来北二度目のレンタカードライブ。今日は24時間レンタルだぜ。朝市では多くの観光客でにぎわい、お店の人も威勢がよくて、とても親切で、あ~いいな~と思いました。カニを購入しようとよった店のおっちゃんは口調がすごいながらも親切で、朝食のおすすめの場所まで案内してくれたりしました。サービスもすごかった(その店でも)。昼はラッキーピエロ。夜はあじさい。とグルメな1日だった。タワーはくもっててなー。

 

朝食:おすすめ丼

昼食:ラッキーピエロのバーガー、カフェラテ

夕食:あじさいのラーメン

 

解説

同居友人に対するフラストレーションが溜まり、青森に帰省していた大学の友人を誘って函館観光をしたんです。

  

www.gk-gk21.com

 

市場は圧倒されました。↑でも言及されているのですが、めちゃくちゃ声を掛けられます。気づけば当時の私もカニを買っておりました(「よった」と書いておりますが、「呼び寄せられた」が正しい。)

 

9月7日 函館

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14時35分に札幌に着いた後、何をしていたのかは全く思い出せません。車中泊は疲れるんでしょうね。

 

朝5時に目が覚めると、外はくもっていた。これじゃあ函館山に上ったって何も見えないか。と思っていたが青森の友人(以下、O)は函館山へ車を走らせた。山頂へ到着すると、霧は思ったほどではなく、十分に街を見渡すことができた。加えて空気がよくてとてもすがすがしい気持ちであった。10時過ぎにOと別れ、Kと再会。マップと伝言を残して僕は帰宅した。

 

朝食:なし

昼食:パン×2、ごはん

夕食:?

 

解説

ここ、記憶と食い違ってる部分があるんです。私の記憶が改竄されたのか、メモに嘘を書いているのかは定かではないのですが…。

 

 

Kと行動を共にせず、一人で札幌に帰るところに両者の関係の破綻が読み取れますよね。実家に帰って暫くは交友関係は断絶しますが、その後関係が回復し、Kとは今でも交友は続いています。誕生日パーティーにも毎回参加してくれました。

 

www.tonymctony.com

 

9月8日 OMIYAGE DAY

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野球見ないのに札幌ドームへまた行ったようです。どうしても欲しいお土産があったのかな?

 

今日は買い忘れたおみやげを買って終了した。台風が来たので天気が心配だったが、風は吹きまくっているが、天気は晴れという、とても不思議な感じだった。

街にでると、木が倒れ電車やバスは動かず、デパートの入り口も規制されたりするなど台風の影響をおおいに感じさせられた。

 

解説

翌日は家の鍵を返し、飛行機と電車を乗り継いで帰る行程だったので、お土産を買うなら今しかない!という思いだったのでしょうね。だいたいのお土産は空港で買えるのに…。

 

おわりに

色々と当時の自分にツッコミたいことがたくさんあるのですが、逐一やっていると一万字を超えてしまい、誰にも読まれなくなってしまうと思ったので軽い解説に留めておきました。この時点で五千字を超えているので読まれないかもしれないけれど…。

 

この旅で学んだことは、北海道は電車ではなく車で周った方が楽しめるということと、宿を1か所にしてしまうと旅の効率が非常に悪いということでしょうか。当時の私としては「ウィークリーマンションを借りる」というイベントが譲れないものだったということなのかもしれません。

 

Kとの仲違いの原因は、私の神経質で他人を赦せない部分にあったのだと思います。そう考えてみると、現在は平穏無事に?結婚生活を送れているわけですから、相手に対する寛容さが年月を経ることで養われたのかもしれないなと、今の私を少し見直しました。未だに神経質な性格は変わらないのですが。

 

この2年後、再び北海道を旅行しました。

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