先日、「三面怪人ダダ」にまつわるお話をした際に、チョイ役で登場したジャミラに反響があったので、本日は彼についてのお話をしたいと思います。
そもそも、「ウルトラマンが好きなわけではない」と言いつつ、なんでそんなにグッズがあるのか?という謎にも迫ろうと思っております。
棲星怪獣ジャミラ
私の世代以上の方であれば、上着の首をすぼめ、そこから顔を覗かせジャミラの真似をする「ジャミラ遊び」を1度はしたことがあるものと思われます。
そんなメジャー怪獣の「ジャミラ」ですが、実は人間だったんですよね。宇宙飛行士が衛星で事故に遭って水のない惑星に不時着し、その環境に身体が適応して怪獣になってしまったという設定らしいです。
私とジャミラの出会い
私は小学生時代に買ってもらったスーパーファミコン(SFC)ソフト「ウルトラマン」でジャミラの存在を知りました。STAGE-3で登場するのですが、このジャミラだけ倒した後の演出が異なり、私の心にトラウマなるものを植え付けていきました。夢でうなされることもあったほど。
SFCのゲーム画面。このゲーム難しかった記憶が…。
私のプレイを一緒に見ていた母が、「ジャミラは可哀そうなのよ」と言った時の表情は、今でも脳裏に焼き付いています。
ジャミラ克服
怠惰な大学生になり、暇を持て余していた時期に魔が差して「ウルトラマン」をプレイした折、ジャミラと再度相まみえたのですが、小学生当時の恐怖心は無くなっており、なぜこのようなものに恐れ慄いたのか不思議でたまらなくなりました。
それと同時に、ジャミラの存在に興味が出てウルトラマンのジャミラ回を鑑賞し、インターネットでジャミラについての情報を得、母が「可哀そう」と言った意味も分かり、完全にトラウマを克服したのでした。
初デート
時は進んで2014年の春先のこと。私は妻になる女性との初デートで水族館に来ておりました。その水族館の名物である「イルカショー」を見る為に席に座ろうとしたところ、その座席には「水しぶきで濡れる可能性があります」というような警告札が貼ってありました。
それを見て咄嗟に私は、「ジャミラに優しい水族館のようですね。」という発言をしてしまったのです。ジャミラは水のない惑星での環境に適応した際に、火には強くなったが水には極端に弱くなってしまったという、非常に高度な知識を要求する発言だったからです。
しかし、その女性は「そうか、ジャミラは水に弱いんでしたね。」と笑いながら返してくれたのです。
伏線
このジャミラ発言に関してですが、私がウルトラマンが大好きで怪獣に詳しいわけではないのです。その前日にたまたま百貨店で「KAIJYU SERIES」というお洒落にデフォルメされたウルトラ怪獣のグッズ特集売り場を見て、あまりにお洒落だったのでつい「ジャミラグッズ」を購入してしまったのです。
クリアファイルとメモ帳とシール。惹かれるものを感じるでしょう?
ゆえに、このネタをどこかで誰かに話したい欲求が渦巻いており、あろうことか初デートで、それも相手がウルトラマンが好きかどうか分かっていない段階で話してしまったのです。
デート後
「ジャミラ発言」を悔やみつつ終わったデート後、相手からメッセージと共に一葉の画像が送られてきました。
適当に書いたらしいが、素晴らしいクオリティ。
「ジャミラ書いてみました。こんな感じでしたっけ?かわいいですよね!」と。
私の「ジャミラ発言」は失策ではなくファインプレーだったのです!なんと、相手の方がウルトラマンが好きで詳しかったことがこの後分かりました(マニアレベルではないけれど日常会話でネタにできるレベル)。
ジャミラグッズも増える
以降、私と相手の仲はジャミラが取り持つことになります。近所の百貨店で円谷英二の企画がやっているのを相手が聞きつけ、百貨店デートをした際にこちらのクリアファイルを手に入れました。
プロフィール画像のピンバッチはこの時手に入れたものです。
意外と本格的な企画だったので、ウルトラマンファンでなくとも楽しめました。このクリアファイル、ページも複数あって、サイズがちょうどいいので重宝しています。結婚式の打ち合わせでも使ったなぁ…。
活躍するジャミラメモ
どれもインパクトがあって素晴らしい。
私が最初に購入したジャミラメモには4種類のメモが入っています。これを妻が利用して、私に度々メッセージを残してくれることがありました。
メッセージの一部。メモの全部を載せるのは恥ずかしいので一部抜粋です。
付き合っていた時に私の家に泊まりに来た時や、結婚後に残業で遅くなった時など、妻としてはただのメモ書きなので捨てていいと仰るのですが、私にとっては捨てがたい宝物になってしまいます。
おやつにもジャミラ
100均のジップパックに油性マジックで描いたようです。
育休前に仕事をしていた時は、ときどき妻がお菓子を作って持たせてくれていたのですが、その時に実際に会ったお菓子がこちら。
別の中身が見えない袋に入れて渡されたので、おやつタイムには思わず吹いてしまいました。中身はちょっとしっとりした普通の美味しいクッキーだったのですが。
おわりに
ジャミラがいなかったら結婚できなかったとまでは思いませんが、ジャミラがいてくれたからこそ、夫婦仲よく暮らせているのかもしれません。そのぐらいの大活躍を我が家で見せてくれているのです。
ダダ同様、子どもに与えるのはまだまだ先の話になりそうですが、好きになってくれたらいいな。何故両親がここまで偏愛しているかについてのお話は、もっともっと大きくなったら打ち明けよう。