男二人でディズニーシーに行った時の話。私のディズニーシーデビューでした。

 

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私の東京ディズニーシーデビューは2012年、大学の友人(男)に誘われたのがきっかけでした。大学卒業以来、暫く会っていない友人から突然「(二人で)ディズニーシーに行こう」と誘われたら、男性のみなさんはどう思いますか?

 

訝しみますよね?

 

色んな意味で。

 

 

男2人でディズニーシー

私はディズニーキャラクターがあまり好きではありません。映画もあまり積極的に見た記憶もないです。ただ、母と妹が好きだったので、小学校の時は冬休みに家族旅行で東京ディズニーランドには行っておりました。

 

その後は中学校の遠足で東京ディズニーランドに行ったのみで、それ以降では一度も東京ディズニーリゾートを訪れたことはありませんでした。

 

ゆえに、約15年ぶりのディズニーリゾートが、この友人に誘われて行った男2人でのディズニーシーだったわけです。

 

そんな私を何故彼は誘ったのか?堪え切れぬ恋慕か?それとも悪徳商法か?

 

当時の記録がございましたので、この記録を紐解いてその真相を探りたいと思います。

 

当時の記録

 

「断られると思ってた。」

「僕が君の誘いを断る理由なんてあるのかい?」

「そんな風に言ってもらえるなんて…」

「そういう君の奥ゆかしいところが僕は好きだよ。」

 

7月某日。私は彼に誘われてやってきた、舞浜にある鼠印の大型テーマパーク内にある、ポルトガルの航海者の名を冠したお店のラウンジで、甘い睦言を囁き合っていた。

 

時刻は午前11時を回ったところで、私は2杯のビールを飲み干し、うまく味を表現できない赤ワインを片手に上機嫌になっていた。

 

その3時間ほど前、私は内心訝しがりつつ、彼に誘われるがまま舞浜駅から専用電車に乗り、彼と待ち合わせたのである。

 

彼はいつも通りはにかんだような不機嫌な顔で私を迎えると、執拗にボディタッチをしてくるので、彼が遂に「目覚め」てしまったのかと冷や汗を流したが、事の顛末を聞いたところ、どうやらそうではなかったようだ。

 

職場で日付指定のチケットを2枚貰ったが、恋人の都合が悪かったため、暇そうにしているであろう私を誘ったそうである。

 

暇そうとは失敬な!確かに暇であったが暇したくて暇だったわけでは断じて無い!という思いを心に秘め、

 

「しかし君、こういう場所は好きだったか?」

 

と問うと彼は首を横に振り、勿体ないから来た旨を告げられた。

 

なるほど。

 

こうして男二人の楽しい鼠海遊覧が始まったのであった。

「とりあえず酒だ!」という彼の言葉の元、冒頭の場面に戻るのである。

 

~当時の記録(ブログ)より~

 

解説

割としっかりその理由が当時の記録に書いてありました。友人は青森で働いているのですが、毎夏勤め先の社員旅行があるそうです。

 

彼は行きたくないながらも立場上断ることができないらしく、毎年渋々参加していたそうです。その社員旅行が2012年はディズニーシーになり、現地では自由行動だったため、会社の人と行動するよりは気の知れた友人である私と過ごす方が「マシ」と判断し、誘ってくれたようなのです。

 

彼は口下手というか、説明を面倒くさがる気質があり、当日会うまでそのことを教えてくれず、ずっとモヤモヤしていたことを覚えています。少し怖い気持ちもあったので、当日ドタキャンしようとも思いましたが…。

 

「アーッ!」な展開ではなく、ホッとしたことを覚えています。モヤモヤハラハラさせた腹いせに、動画を撮影して3分ぐらいのクリップに編集して友人に配ったのはまた別の話。

 

行程

当日は開園時刻に待ち合わせ、真相を究明したのち、レストラン「マゼランズ」のオープン時刻までファストパスを取得し、各地を友人に案内してもらいながら時間を潰しました。

 

初めて訪れたディズニーシーは思っていたよりも良いものでした。私は人混みが嫌いで暑さに弱いため、わざわざ暑い夏の日に人の多いところに出かける人の気が知れなかったのですが、割といいものなのだなと思いなおした記憶があります。久しぶりに友人と会った高揚感もあり、暑さを気にせず楽しめました。

 

そしてマゼランズのオープンと同時にラウンジに入店し、おつまみとお酒を貪ることになります。その時間からわざわざお酒を飲む人はいないようで、2時間ほど滞在しましたが、ラウンジに他の客は現れず貸切状態でした。「ほろ酔い気分」で退店すると、目の前には素晴らしい夢の国の世界が広がっていました。あの感動は忘れられません。

 

その後はファストパスの時間まで他の飲食店でご飯を食べながら待ち、アトラクションを楽しんだ後、名残惜しさを感じることなく退園し、舞浜に戻り適当な飲食店で夕方までお酒を飲んで解散するという、夢の国に訪れた堕天使のような一日を過ごしました。

 

おわりに

ちなみにこの2年後の2014年も同様の理由で彼と再びディズニーシーを楽しむことになります。この時は私も事の真相が分かっていたので、2012年の時より心置きなく楽しめました(同じ行程を繰り返したのですが)。

 

「男二人でディズニーなんて悲しいだけじゃないですか…」なんて思ってはいけない。夢の国には幾通りもの楽しみ方があるのだ!

 

相変わらずディズニーキャラクターは好きになれないのですが、ディズニーシーは好きになりました。友人のことも好きになりました。あ、友達としてね。大学時代はよくわからない人だったし、そんなに会いたいと思わなかったんだけど。