毎年ハーフマラソンに参加していた観光地での苦い思い出。興醒めして走ることもやめてしまった話。

f:id:tonymctony:20180821110153p:plain

 

20代中頃、私は体力づくりを目的として、毎週末5~10kmの距離をのんびり走っていました。だんだんと走る力がついてくると、力試しもしたくなり、年に1度ハーフマラソンに参加するようになりました。

 

約21キロのレース中、その年の自分を振り返りながら走ることができ、とても有意義な時間だったと思っています。

 

しかし、あることをきっかけとして、すべての熱が冷め、私はハーフマラソンに出場することも走ることもやめてしまいました。

 

 

ハーフマラソン

25歳の時に初参加して以来、4年連続で同じレースに参加しました。

 

参加するレースは、どうせなら現実から少し離れ、旅行も兼ねて楽しみたいと思い、近場ではなく新幹線を使って1時間程度で行ける観光地を選びました。

 

毎年終盤は辛いのですが、走り切った後の爽快感は格別でした。その1年にサボった分は、ハーフマラソンの後の観光に響く※ので、それもそれで面白かったです。

 

※しっかり練習して挑んだレースでは、疲れはあまり残らないのですが、全然練習しないで挑んだレースでは、疲れ方も尋常ではないし、膝を曲げにくくなって歩き方がおかしくなります。

 

4回目のレース

前泊せずとも新幹線を使えば間に合う場所だったので、前泊せず当日に移動していたのですが、4回目のレースの際、連日仕事で帰りが遅くなって疲れていたこともあり、寝坊してしまいました。

 

レースには間に合う時間ですが、レース会場へ向かう無料送迎バスの送迎時刻には間に合いません。

 

「仕方ない、お金はかかるが駅からタクシーに乗って会場に向かおう」と思い、駅前のタクシー乗り場に停まっていたタクシーに乗りました。

 

運転手に感じた違和感

行先のハーフマラソンの会場名を伝えると、運転手から「○○(おそらく地元での通り名)?のところ?」と返ってきたので、「○○と呼ぶのかは知らないのですが、今日ハーフマラソンが開催される場所なのですが…。」と伝えると、運転手はハーフマラソンが開催されることも知らなかった様子。

 

ハーフマラソンのパンフレットを渡すと、「ああ○○で、こんなのやってんだ」みたいな反応で漸く発車してくれました。

 

私が参加していたハーフマラソンは、その街での「まちおこし」的なイベントだと認識していたので、タクシーの運転手が地元でのイベントを把握していないことに少し驚きました。

 

決済で怒られる

タクシーに乗る前に、クレジットカードや決済や電子マネーの決済可能シールが貼ってあることを確認していたので、私はクレジットカードでの決済をお願いしました。

 

しかし、運転手は怪訝そうな表情で、「カードは時間かかるんだけどな。」と言ってきたので、持ち合わせが1万円札しかないが、それでも良いかを訊ねました。すると…

 

「タクシーに乗る時はちゃんと小銭用意しておかなきゃ!これだから、ったく(舌打ち)」 

 

と言い放ち、運転席を出ていき、近くに停めてあるタクシーに両替を依頼しに行ったようでした。

 

戻ってきた運転手はぞんざいにお釣りを返してきました。そして私が一応お礼を言って降車すると「はい、はいはい」と気のない返事をしたのでした。

 

1年の振り返りになるはずが…

体調も慢性的に良くなく、仕事でストレスも溜まっている時期でしたから、この出来事をレース中も引きずり、一年の振り返りにするはずが、ネガティブな感情ばかり心に渦巻き、レースがただの苦行になってしまいました。

 

タクシーの運転手以外にはその地に悪い印象はなかったのですが、「もう、ここに呼ばれていないのかな」とまで思うようになり、レースに参加することはもとより、走るたびにこの時の負の感情が蘇るため、走ることに意味を見出せなくなり、体調の悪化に伴い、走ることもやめてしまいました。

 

このような体調不良を抱えてまでレースに参加したのに…という感情もありました。

www.tonymctony.com

 

まとめ

何故この話をしたのかと言えば、夏休み観光地特集で、この場所がよく取り上げられいたからです。妻と「子どもが大きくなったら、一緒に行きたいね」なんて話をしていたのですが、心の中ではこの時の気持ちが蘇っていました。

 

もちろん、全体が嫌になったわけではないのですが、その時の状況から色々と思いが重なってしまい、見かけるたびに思い出す「苦い思い出」として残ることになってしまったのだと思います。 

 

いつか払拭できればいいと思いつつ、今はまだその時ではないのだなと思ったのでした。