妻と結婚する前に一番ドン引きされたことが「誕生日パーティーを開いている」ということでした。そう、私、昨年まで誕生日パーティーを開いていたんですよ。。
いや、まさか自分がいい年して誕生日パーティーを開催することになるとは思わなかったわけで、それも5回もやるなんて…。学生時代の私よ、未来は君が思いもしないことが待っているぞと言ってあげたいほど。
今回は「自分も誕生日パーティーを開催したい!」とお考えの方に向け、5回分の出費明細についてもお話しようと思います。
誕生日パーティー
誕生日パーティーとは、対象となる人の誕生日を、美味しいお酒や美味しい料理を食べながら、複数人でお祝いする催しのことです。
誕生日パーティーを開く人について、皆さんどう思われるでしょうか?
自分大好き人間?騒ぎたい人?なんか面倒くさい人だな。
と、私としてはネガティブなイメージばかり先行するのですが、冒頭で申し上げたとおり、まさか自分がそれを開催することになるとは10年前は思っていなかったはずです。
レンタルスペースに惹かれる
遡ること7年前(当時26歳)、「レンタルスペース」の情報を仕入れた私は、「借りてみたい」と思ったのです。何かをしたいわけでもなく、漠然と「面白そうだな」と。
広告に踊らされたのか、私の思考回路がおかしかっただけなのか、その後すぐに会場見学予約を取り付け、内覧に行きました。
会場を見学しながら「ああ、何か面白そうなことができそうだな…例えば誕生日パーティーとか。え?私がやるの、それ意外と面白いかも!?」などと思いつき、来てくれそうな人を頭の中でリストアップしました。
周りの反応
リストアップした人に声をかけてみると、だいたいの人が、「トニーさんが?阿呆なの?面白すぎるでしょう!」といって乗ってくれたので、私の暴走遺伝子のボルテージが上がり誕生日パーティーを企画するに至ります。
その中には「料理どうするの?俺得意だから作りますよ!」と表明してくれる人(この後、5回にわたって料理をお任せすることに)や、「一人で準備するんですか!?手伝いますよ」と言ってくれる人もいて、本当に助かりました。私の人徳の為せる業ですね。
気付けば5回
参加してくれた方々の助けもあり、第1回目は大成功。皆楽しそうにしてくれていた(本心は分かりませんが…)のが印象的で、やって良かったなと思いました。
その翌年も調子に乗って開催。さらにその翌年は「もういいか」と思っていたのですが、「今年はやらないんですか?楽しみにしてたのですが…」という料理人の声を受け、テンションが上がり開催。
そしてそれ以降も「もういいか」と思うのですが、都度都度「今年はやらないんですか?」といろんな人に言われて嬉しくなって計5回開催するに至るのでした。
我ながらなんとも単純な感情構造だなと。
パーティの内容
基本的に5回とも同じような段取りで進めました。箇条書きにすると以下の通りです。
- 開会のあいさつ
- バースデーケーキセレモニー
- 歓談
- 賞品争奪ゲーム
- ケーキを食べる
- ジャイアンリサイタル
少し細かく説明していきます。
開会のあいさつ
来てくれた皆様に感謝の気持ちを込めた挨拶と、会場利用に関するアナウンスを行いました。ごみのこととか、喫煙スペースとか。
バースデーケーキセレモニー
皆さんに誕生日の歌を歌ってもらって、私がろうそくに着いた火を消すというやり取りです。なかなかに恥ずかしいのですが、誕生日会といったらこれでしょう。
歓談
ほっと一息。料理人が作ってくれた料理を食べながら、各々自由に過ごしてもらいます。久しぶりに会う人もいるので、あっという間に時間が過ぎていきます。
賞品争奪ゲーム
UNOに教科書があるの、知ってました?
パーティと言えばゲームでしょう!ということで。BINGOやじゃんけんだとつまらないので、毎年UNOを使って少し捻ったゲームを作っていました。結構盛り上がります。
ケーキを食べる
四角いケーキのときもあれば、丸いケーキの時もあり。メッセージもいろいろ。
せっかく忙しいところ訳の分からぬ催しに来てくれるのだからという気持ちを込めて、結構いい値段のするケーキを用意しました。
ジャイアンリサイタル
「おーれーはじゃいあーん♪」とは歌いませんが。
締めのあいさつだけでもいいのですが、「パーティらしいことをせねば!」と考えた結果、私のギターの弾き語りで締めることに。意外と度胸がつくので、個人的にはいい経験だったと思います。聴かされる方としては…なんでしょうけど(笑)
費用明細
続いて誕生日パーティーにかかった費用を以下にまとめてみました。
細かな内容・内訳を以下でご説明いたします。
施設利用料
第4回目と第5回目の会場。メッセージボードは有志が書いてくれました。
第1回目の会場と第2回目の会場は時間貸しで5000円×6時間と消費税。第3回目の会場は6時間パック料金。第4回目と第5回目の会場も6時間パック料金でしたが、第4回目は1時間延長したため、少々高くなっています。
レンタルスペースは準備から片づけまでを借りている時間で済まさなければいけないので、余裕をもって借りる必要があります。基本的に12時から18時まで借りていました(頭の1時間で準備、最後の1時間で片付け。パーティは実質4時間)。
ケーキ代
なかなかこんなに大量にケーキを買う機会はないので、これもいい経験だったなと。
6~8カットできるホールを一つと残りの人数分アラカルトで用意。あらかじめお店を決めて予約をしておきます。運搬は意外と嵩張るので、参加者に手伝ってもらいました(ので、第3回目までは手間賃として端数は献上。第4回目以降は手間賃を別途設定)
食事代
美味しくて、早く食べたい気持ちが勝ってしまうので、写真が殆ど残ってませんでした。
第3回目までは料理人に一任し、かかった費用を言い値で支払っていました。第4回目以降は自分でも用意していったので、それも加算。
飲物代
ワインやシャンパンは自分で買ったり、店で頼んだりしませんから、なかなか新鮮でした。
参加者のお酒の好み・飲量を鑑みて用意。この運搬が結構大変で、キャリーケースに入れて持っていきました。「自分で飲むものだから」と飲み物を持ってきてくれる人もいて助かりました。
賞品代
賞品争奪ゲーム用の賞品代+包装代です。「せっかく来てくれるんだから」という思いで結構な額自腹を切りましたが、段々と賞品目当てで来ているわけではないことが分かり、無理に高額商品を用意しなくなりました。
その他
誕生日パーティーと言えば、これ。三角帽子。意外とするんですよ。
食器類や雑貨類はだいたいレンタルスペースに備え付けてあるので用意する必要は無いのですが、それ以外で必要な小物代や、備品の弁償代などです。第5回目は過去の遺産(それまで購入したもの)で賄えたのですが、電子レンジの皿を割ってしまい、弁償代が発生。
自己負担額
かかった合計金額から、会費(1人3000円) × 参加人数を引いたものが自己負担額になります。最初は5万近くかかりましたが、段々と勘所が分かってきたからか、1万ちょいで抑えられるようになりました(それでも結構かかってますが…)。
ちょっと申し訳なさも…
いただけるのは嬉しい。けれども募る申し訳のなさ。
誕生日パーティーと言えばプレゼントという印象があるせいか、プレゼントを持ってきてくださる方が多く、ここがいつも申し訳なく思ってしまいます。
「会費をいただいてるから、いらないよ。」と言ったり、案内ページを作って「不要です」と訴えても、皆さま御好意で持ってきてくださいました。
案内ページより抜粋。
この申し訳なさと、子どもが誕生したことにより、5回目以降は開催しておりません。ちょうど一区切りがついたということもあり。
おわりに
自分で誕生日パーティーを開いてみて、パーリーピーポーって大変なんだなぁと思った次第です。常に気を配り、うまく回るように立ち振る舞うことがこれほどまで大変だったとは。
また、何かをすることには準備段階から多大な労力が必要なもの。それが仕事以外で勉強できたことはとても良い経験になったと思います。
また、この経験の副産物として、物事の段取りが良くなったり、プレゼンが得意になってきたりと、仕事に大分生きる要素を体得できました。人前では緊張しすぎてしまい、何を言っているのか分からなくなってしまうことが多かったのですが、適度な緊張感を持ち、ある程度自信をもって話せるようになりました。
そういった意味ではあがり症の方にこそ、自分で何かのパーティーを主催することをお勧めしたいです(笑)