先日、遂に育休期間が残り100日を切りました。これまで265日ほど「仕事を」休んだということになります。社会人になってから最大の連休は12連休程度だったと記憶していますから、過去最大の連休を大幅に更新し続けていることになります。
一生懸命毎日仕事をしている方からすれば、「何そんなに休んでるの?」と文句もいいたくなるかもしれません。休んでいるにも関わらず、育児休業給付金というお金ももらえているわけですから。
しかし、仕事は休んでいますが、これは休みなのか?と自問すれば「いや違う」という回答が即座に出てくるほど異質なもので、まさに「休業」という言葉が相応しいのではないかと思っています。
本日は、ここまでの思いをつらつらと書き連ねてみたいと思います。
育児休業
育児休業(以下、育休)はその名の通り「育児のために仕事を休業」することです。ゆえに、完全な休みではありません。現在まで260日超仕事を休んでいますが、育児を本業とするのであれば、260日超連続勤務です。自分の時間なんて殆ど無いですよ(隙間時間はそこそこあるけれど、連続休憩時間は非常に少ない)。
全ては子どものため、妻のため、家族のため。そして自分のため。だから辛いし苦しい時もあるけれど、楽しい。イライラして自分に嫌になる時もあるけれど、楽しい。総じて本当に心から楽しいと思える濃密な日々を過ごせています。
当初の思惑
育休を取得する前は、最初は夫婦ともども慣れない育児で子どもに付きっ切りだろうけど、時間が経つにつれて慣れて親も子ども共々成長していくから、自分の時間もできて仕事復帰に向けた勉強もできるだろうと思っていました。
しかし、現実はそうはいきませんでした。慣れたと思ったら、次々とやることが増えていきます。気づいたら子どもが動き始めるまでに成長していきます。そうなると今まで定点観測で済んでいたものが、動きを「見て」いなくてはならなくなる。
安全だと思った場所で遊ばせていても、アクロバットなことにチャレンジしていくのが子どもですから、まったく想像もつかないことで自らを危険に晒していることもあるわけです。
ゆえに、仕事復帰に向けた勉強は殆ど手を付けられていません。やっていることと言えば、子どもに絵本を読み聞かせるようにして、自分の勉強用の書籍を読んでいるぐらいです。
予想外の成長
仕事復帰に向けた勉強は残念ながら思惑通りにはいっておりませんが、その逆で思ってもみなかった成長を遂げたものもあります。その中で大きなものを3つほど挙げていきます。
家事の上達
一人暮らしが長かったので、元々家事スキルには自信があったので、もう伸びるものでもないだろうと思っておりました。しかし、家事を並行して進める力や、料理の上達の余地は想像以上にあったようです。「こんなにできるんだ…」と我ながら驚くこともあります。
料理は「人並み」かそれ以下だと思っていたのですが、実は人並み以上だったことが分かり、さらには料理自体が自分で思っているよりも好きだったことも発覚しました(自分では意識していなかった)。
筋肉の発達
脳筋か!とツッコまれるほど筋肉への言及は多いですが、本当に凄いんですよ。だって育休前はヒョロヒョロだったんです。風呂掃除ですぐに腰が痛くなるぐらい。それが今や見たこともない肉体が目の前にあるんです。毎日風呂に入るたびに筋肉の成長に驚きます。
最近は子どもからアクロバットな遊びのリクエストも増えてきてますが、まったく問題なく対応できています。むしろそれで益々鍛えられているような気もしていて、嬉しい限りです。
モチベーター能力の開花?
自分の時間を取れなくて辛くなることがありますが、それを表出させていても仕方がないので、なるべく明るく元気でいるように努めています。妻も子供もしっかり会話して、感謝の気持ちを伝えたり、褒めたりする。そうすると相手も笑顔をくれるし、辛く塞ぎがちになっている時でも気持ちが柔らいでいきます。
そのせいか夫婦仲も良好で、子どももよく笑ってくれていて…。育休前は多少ギクシャクする時期もあるろうなと思っていたのですが、そのようなことはなくここまで楽しく過ごせています。(もちろん小さい衝突はありますよ。でも、すぐに終わります。)
妻は「あなたに褒められると物凄くやる気がでる」と言っては、私が育休を取得する前にも増して、とんでもなく美味しい料理やとんでもなく素敵な子ども服を仕上げることがあり、自分はモチベーターの才能があるのかしら?と勘違いするほどです。
産後の体力回復に関しても、ジム通いの後押しをしたところ、意欲的に取り組めたようですし、本当に良かったなと思っています。
何故ブログを書くのか?
さて、ここまで「時間がない」と度々申し上げていますが、「時間が取れないなら、なぜ毎日ブログなんて書いているのか?」という疑問が湧いてくるものと思われます。それに対する回答は
ストレスの発散になるから!
です。育児は想像以上にストレスが溜まります。理由は分からないんだけど、自分でも思っていないほどにストレスが溜まっている時があります。
ストレスの蓄積
例えば、料理や片付けをしようとしたとき、段取りがまったくうまくいかなくてイライラすることがあります。おそらくストレスの蓄積により、うまく脳が働いていない状態になっているのだと思っています。
そんな時は、自分でもどうにもできないくらい気持ちが塞ぎこんだり、むしゃくしゃしたりしてしまうんです。妻に労いの言葉を掛けようと思っても、出てこなくなってしまうぐらい。
そして、ストレスが発散されずにその状況が続いて行った場合、妻や子どもをストレスのはけ口にしてしまいそうで怖くもなります。
書くことは様々なことを整理できる
そんなストレスの解消・発散に一躍買っているのが「書くこと」なんです。もやもやとした感情を書くことで整理できる。たとえ現在行き詰ったこととは関係のないことでも、何かを書き連ねるだけでスッキリするんです。ただし、詰めこんだり考えたりしすぎても逆にストレスになるから時間を決めて30分程度で一気に書き上げるようにしています。
そうしてストレスを発散することで、うまくいかなかったことが嘘のようにうまくいくんです。そして、感謝や労いの言葉もちゃんと出るようになります。
終わりは終わりではない
育児休業終了まで100日を切りましたが、育児休業が終了しても育児が終わるわけではありません。育児休業が終わってからも育児は続いていくものです。
それは分かっているけれど、なんとなく「覚悟」めいたこの感覚は育児休業を取得した人にしか分からないのかもしれません。私は育休取得前には今ほど重く感じられるものではありませんでしたから。そもそも子どもが生まれていなかったということもあるけれど。
ゆえに、育休取得前に思い描いていた「今後」と、現在からみる「今後」は確実に違います。今はうまく言葉にできないのですが、育児休業を終えるまでにはこの感覚を表現出来たらいいと思っています。
育休残り100日、そしてそれからも精いっぱい頑張ります。