社会人若手時代の手書きの読書録に関するブログメモが残っていた。

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先日、手書きの読書録を発見して掲載してみましたが、その頃のブログを漁っていたところ、その読書録に関するメモをブログに載せていました。おそらく、読書録をベースに書かれたものでしょう。

 

www.tonymctony.com

 

なにを偉そうに…と思ってしまう書きっぷりなのですが、少し面白かったのでこちらも載せてみたいと思います。

 

 

 

ブログメモ

昔書いていたブログについては、読みにくいところを直して現在からみた考察を添えながら、サブブログに移行しているので、今回の元記事はどうしようかと思ったのですが、昨日のモノと関連するのでこちらのメインブログで取り上げることにしました。

 

サブブログ

young.tonymctony.com

 

2010年11月23日の記事

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昨日の集計は手計算なので集計冊数が違っているかもしれません。 

 

社会人になってからの読書記録をノートにまとめています。これによると2010年11月23日までに284作品を読了しました(期間内再読をのぞく)。 そして、5作品以上読んだ作家の評価が上の表になっています。1~5の5段階評価で小数点の点数はつけていません(1.2.3.4.5のいずれか)。今から(2010年11月23日現在)振り返っての評価なので、あまり正確な評価ではないのですが、以下の基準で評価しました。

 

5:人に勧められるほど面白かった作品。いつでも読みたい作品。

4:面白かったという思いが残っている作品。

3:普通に読めた本。良いも悪いも印象のない作品。

※例外はあるが、エッセイ・文学史は評価しにくいのでここに入れています。

2:読後につまらなかったという思いが残っている作品。クライマックスで一気にテンションが下がった作品

1:読むのがつらかった(つまらなくて苦痛)思い出がある作品

 

3の評価が結構あいまいなので、今評価を付けなおしたら4になる作品も多そうです。 ちなみに5点評価をつけた作品は以下の通りです。

 

  • 海の仙人/絲山 秋子
  • インディヴィジュアル・プロジェクション/阿部 和重
  • 砂漠/伊坂 幸太郎
  • 太陽の塔/森見 登美彦

 

 

評価点平均1位の森見さんは、「そうそう、こういうのが読みたかった!」という作品・文体ばかりで、本当に面白いです。

 

評価点平均2位の阿部さんは、好き嫌いが分かれますが、思わず吹き出してしまうような描写と、ハードボイルド?なストーリーが魅力。

 

絲山さんも好みが分かれる作家さんだと思いますが、他作家が書いたら絶対いやらしくなる描写が、いやらしく感じないところが素敵です。

 

三浦しをんさんはエッセイが本当に面白い!エッセイばかり読んでいたので、評価を3にしている作品が殆どなのですが、小説のほうも近年ますます上手になっています。

 

作者別でみると、一番多いのは西澤さん。発想はいいけど今一つ…。という作品が多いのですが、結局読んでしまうのは、読ませる何かがあるんですよね。ホワイダニットとジェンダー論が殆どの作品に盛り込まれているので、連続して読むと疲れるけど、暫く読んでいないと読みたくなる中毒性があります。面白いかどうかは別として…(おい)

 

恩田さんは今年読み返しているせいか、多いですね。近年は舞台や組曲的な作品に磨きがかかってきていて、毎度楽しめています。 意外だったのは3番目に読んでる東野さん。あんまり作品を読んだ印象がなかったもので…。

 

みなさんもまとめてみると、新たな発見があるかもしれません。

 

考察

この表を作った元ネタのエクセルファイルがどこかにあるはずなのですが、見つからないので、すべての本の評価を載せることができませんでした…残念。先日の記事にコメント頂いてた、PINKの評価を知りたかったんですけれど。

 

ここで挙げている4作品は本当に面白い作品でした。これ以降も「面白い」と思った作品は数あれど、それと並べても遜色ありません。若い時に素晴らしい作品に出会えてよかったと今でも思います。

 

そういえば、砂漠は出版社が変わって表紙も新しくなったんですよね。書き下ろしあとがきに惹かれてKindle版を買ったんですけど、大したことなかった…まあそんなもんですよね

 

2011年1月30日の記事

読書ブログがあるのですが、さーっぱり更新してません。良かった本も良くなかった本も、面白かった本も面白くなかった本も、その理由を書いていけば、表現力が高まると思って始めたのですが、継続することが難しく投げ出してしまいました。

 

面白かった本は「すごい」とか「すばらしい」とか感嘆で終わっちゃうし、面白くなかった本は「わからない」とか「強引」とかで終わっちゃうし。 形式に拘りすぎたのがよくなかったのかもなぁ。もっと自由に書けばよかったのか。

 

ここ数年、面白かった本は11月23日のブログ記事で紹介した4作品です。あまりの面白さに、今後は毎年読みかえすかもしれません。 時間があるときに、これらの4つの物語との出会いと感想をかけたらいいなと思いつつ。

 

あと、森見さんの作品「四畳半神話体系」はアニメ化されたけど、アニメも面白かったです!小説もアニメもセットで楽しめる作品ってなかなかないですよ! 以上。

 

考察

相当、この4作品に思い入れがあったみたいですね。絲山さんはこの後「不愉快な本の続編」という、他の人が書いたら非常に不愉快になるであろう作品を面白く仕上げている作品が、私の中で「海の仙人」を抜き、絲山さんのベストになりました。

 

 

森見さんの四畳半神話大系のアニメ化ってこの頃だったんですね!ついこの間のことだと思っていたら、だいぶ経っていたとは…。太陽の塔も漫画化されているみたいですし、今度読んでみようかな。

 

 

そう思って調べてみたら、ちょっと表紙がイメージと違ってました。怖いもの見たさで手を出すべきか、否か…。

 

おわりに

昨日の記事に追記すればよかったのですが、意外と大作だったので長すぎて読みにくくなると思い、分けることにしました。この時の基準で今5点を付けるとしたら、「不愉快な本の続編」のほかに何を挙げるだろうか…。

 

そんな思案を巡らせてしまえるぐらい、読書録っていいものですね。昔の私よ、この件については手放しで褒め称えよう!