Surface Pro 4の仕様でいつか起こる「画面乱れ」。私のSurface Pro 4も、昨年この症状が発生してしまいました。
昨年この現象を調べたときに、無償交換してもらえることが分かったのですが、交換期限が「購入日から最長3年」ということで、先延ばしにしておりました。電話で連絡するのが面倒に感じてしまって…。
また、育児をしていると長時間連続でPCを使えないため、連続使用40分を過ぎたあたりで発生し始める「画面乱れ」が、ある意味「ここまでタイマー」として機能していたことも先延ばしにしていた理由の一つでした。
しかし、先日交換期限ギリギリになっていたことに気づき、慌ててコールセンターに修理依頼の旨を連絡したところ、マイクロソフト社で管理されている情報では、購入から3年が過ぎていることが判明し…。
Surface Pro 4の画面乱れ
私は購入から2年経った頃に発生しました。画面が乱れる(揺れる)だけで操作は問題なくできるのですが、常に乱れているし、時間が経てばたつほどその乱れが激しくので気持ち悪くなってしまいます。シャットダウンしてある程度の時間待てば、再度PCを起動したときに画面乱れは治まるのですが、連続使用30~40分ぐらいでまた画面乱れが発生してしまうのです。
Surfaceシリーズの中でもSurface Pro 4に特有の症状のようです。PCの構造上熱がこもりやすいらしく、その熱が悪さをしてこのような症状が出てしまう端末が多いのだとか。
マイクロソフト社はファームウェアやドライバの更新では解決しないという見解を示しており、この症状を発症してしまった端末の無償交換を受け付けています。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4230448/surface-pro-4-screen-flicker
「修理」ではなく「交換」になるので、画面保護シールなどを貼っていた場合は買いなおしになってしまいますが、それ以外のデメリットは思いつく限りありません。
データのバックアップなども必要になりますが、修理受付の電話での際に疑問点については丁寧に教えてくれるのであまり不安になる必要はないと思います。
情報確認
先ほど紹介したページの交換プロセスに基づき、コールセンターに電話をして、Surface Pro 4に画面乱れが発生してしまったことを伝えると、対応してくれるオペレーターの方が慣れた様子で交換に必要な情報を確認してくれます。
前もって準備しておかなくても、オペレーターの方がどのように調べればいいのか教えてくれるので、面倒な場合は前もって調べておかなくても大丈夫ですが、時間を節約するのであれば、以下の2点を控えておくとよいでしょう。
- Surface Pro 4の購入日
- シリアル番号
赤囲いの部分にシリアル番号が書いてあります。
シリアル番号は、Surfaceのキックボードを開いた場所にある12桁の番号です。操作画面上からも「すべての設定」→「システム」→「バージョン情報」と辿ることで確認することができます。
操作画面上から確認する場合。赤囲い部分を順にクリックしていくとたどり着きます。
購入日が…
私がシリアル番号と購入日を伝えると、オペレーターの方はマイクロソフト社に登録されている情報との照合を始めたのですが、私が伝えた購入日が登録情報と異なっていたことが判明しました。
それも、マイクロソフト社に登録されている情報によれば、購入から3年と3日ほどすぎているとのこと。その情報が正しいのであれば、今回の交換は無償ではなく有償になってしまうのです…これは困った!
もしかしたら、お店が仕入れた日が購入日として登録されていたのかもしれません。そのぐらいの日時差(半月ぐらい)でした。
購入証明の提示
しかし、ここですぐに「残念でした。有償交換になります。」とはならないところが素晴らしいところだと思いました。オペレーターの方によれば、購入時のレシートの写真を撮って見せてくれれば、登録情報を修正してくれるとのこと。
しかし、私はYahoo!ショッピングを経由してネットショップで購入したので、領収書は持っておりませんでした(納品書はもらいましたが、通常の修理サポート期限が1年なのでそれを過ぎた段階で処分してしまいました)。
その旨を伝えると、「購入履歴(購入店舗、商品名、購入日がわかるもの)などの画面キャプチャでも大丈夫」ということでしたので、すぐさまスクリーンショットを撮影しました。
さて、これをどう送ればよいのか?
リモートアシスタンス
購入履歴がわかるスクリーンショットの画像ファイルを保存した旨をオペレーターの方に告げると、「リモートアシスタンスで操作してもよいか?」と聞かれました。なるほど、私のPCを遠隔操作して確認するということか!と得心し、初めての「リモートアシスタンス」に心を躍らせます。
「リモートアシスタンス」とは許可した相手に自分のPCを操作する権限を与えることができるPCのWindowsの機能です。
この機能を許可すると、許可した相手が自分の代わりに画面を操作してくれます。自分が操作しなくても画面が動いていくので、見ていてとても面白かったです。
登録情報の変更完了
購入履歴のファイルを確認し、問題ないことを確認してもらった後、証拠として購入履歴画像ファイルをマイクロソフト社のサポート専用サーバへアップロードするところまで「リモートアシスタンス」機能で操作してもらい、その後マイクロソフト社で管理する情報の変更をしてもらいました。
この一連の作業が思ったよりかかりましたが(30分ほど)、有償が無償になるなら安いものです。オペレーターの方もとても丁寧でしたので、不快感もありませんでした。
交換受付手続きへ
その後はこちらの連絡先をお伝えし、交換する端末の送付方法・送付先情報・送付期限、バックアップ方法など交換手続きに必要な情報についての説明を受け、交換受付手続きが完了しました。かなりスムーズなやりとりでした。
オペレーターの方との電話が終わると、連絡先として伝えたメールアドレス宛に電話で説明を受けたものと同じ情報が記載されたメールが来るので、メモを取り忘れても大丈夫だと思います。
交換までに何日かかるか?
オペレーターの方からは、端末を発送してから交換端末が届くまで、だいたい10日はかかると思ってほしいと伝えられましたが、実際は伝えられたものよりかなり速かったです。
(左) 受付直後に受信したメール (右) デバイス到着後に受信したメール
5月13日に電話で交換受付をし、そこから30日以内に発送すればいいとのことだったので、バックアップと初期化の確認を念入りにしてから、ゆうパック着払いで発送したのが5月18日のお昼ぐらいでした。
PCが発送先に届いたのが19日。その翌日の20日には交換PCが発送され、我が家に届いたのが21日でした。発送してからわずか3日で届くとは…!特に急ぎの作業はなかったのですが、早く届いて嬉しかったです。
おわりに
到着したSurface Pro 4。こういうのって開けるときにワクワクしますね。
交換品として届いたSurface Pro 4は、今のところ画面乱れも起きることなく稼働してくれています。バックアップもOffice製品の再認証もサポートで言われたとおりに実行すれば全く面倒ではありませんでした。
ただし、製品仕様的にこの交換品でも画面乱れが発生する可能性があるんですよね…。すぐにならないことを願いつつ。
なにもともあれ、画面乱れのストレスなくPCが使えるようになったことは本当にうれしいです。また、サポートの対応はとてもしっかりしていて好感が持てました。今までいろんな会社に電話で問い合わせた中で一番だったと思えるぐらいに。
これから交換に出される予定で、私のようにネットショップで購入した方は、購入日が違っている可能性があるので早めに交換受付をしてしまったほうがいいかもしれません。購入した「証拠」になるレシートや購入履歴画面が用意できない場合は特に。