義実家は詐欺師にとっての人気物件らしい

 

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先日、妻が健康診断の帰りに実家に寄った際に義母から聞いた話なのですが、義実家には怪しい電話や各種勧誘業者が頻繁にやって来るそうです。電話については「かかって来ない日がない」そうで。

 

義実家は電話帳にも電話番号を載せていることとの因果は分かりませんが、世帯の情報がどこかから既に漏れているのでしょう。

 

また、電話は全部取るし、インターホンモニタがなく、ドアベルが鳴れば居留守を使わずに、すべて対応するし…と、詐欺師から見たら「格好のカモ」なのかもしれないなと思っています。

 

そんな義実家にかかってきた、電話による最新の詐欺の手口をご紹介します。

 

 

詐欺電話

詐欺電話って以前は詐欺師の1対1のやり取りが主だったようですが、最近は「劇場型」の詐欺電話が増えているようです。この「劇場型」は、詐欺師何人かが役割分担(弁護士・役所の職員・銀行員など)し、予め用意したシナリオに沿って順番に電話をかけて、信じ込ませる手法のようです。

 

義実家の例

今回、義実家にかかってきた電話もこの「劇場型」の詐欺のようでした。「劇団詐欺師」のパフォーマンスに遭遇した義母は、時に愉しみながら、時に面倒になりながらも対応していたようです。 

株の勧誘

ある都市銀行(ここではA銀行とします)の行員を名乗る者から、本人確認の後、株を買いませんか?と電話がかかってきたそうです。「確実に儲かる優良株」とのこと。義母は「ああ、詐欺だな」と思って断ったそうです。「確実に儲かるなら自分で買えばいいじゃないですか」と。

 

株の報告

その電話から数日後、またA銀行の行員を名乗る者から電話がかかってきたそうです。

 

「先日はありがとうございました。あなたの名義で前回ご紹介した株を買ったら物凄く儲かったんですよ。お客様の名義で購入した株なので、ご自身でお受け取りすることができるのですがいかがでしょうか?」

 

というものだったそうです。行員が他人名義で独断で買うって…、となかなか呆れることを仰るなと思ったそうですが、「それは良かったですね。結構です。」と断ったそうです。

 

不利益を被る?

それでも食い下がるのがこの詐欺師。「実は今回株を購入したのはB銀行の口座でして、後程本人確認のためにB銀行から電話がかかってくると思うので、出ていただけますか?そうしないとこの株取引が不正な取引と見なされてしまうんですよ。お客様にとっても大変なことになってしまいますので。」

 

というような話を、不安を煽る声で断っても繰り返ししていたそうです。義母は途中で面倒になって切ったことで、B銀行(を名乗る詐欺師)からの電話はかかってこなかったそうですが。

 

想定される手口

おそらく、このまま詐欺のシナリオが進んでいた場合、この後B銀行の行員から口座番号と暗証番号を確認されて、お金を引き落とされてしまうという手口だったのだと思われます。

 

警察からも毎日電話

ちなみに、義実家には警察からも毎日電話がかかって来るらしいです。「詐欺には十分気を付けてください」と。ただ、着番号通知機能の無い電話を使用している為、それも本当の警察なのかは分からないとのこと。

 

もしかしたら、シナリオが既に進行しているのかもしれませんよね…。

 

おわりに

現在は義母が「大丈夫。騙されないから。」と言い、笑い話にしているようですが、聞いているこちらがハラハラするのも事実。騙されないと思っている人が騙されるのが詐欺の怖いところなわけで…。できればインターホンモニタと着番号通知のある電話を付けて欲しいなと思うのです。

 

居留守を使わないことに関しては、化粧品の営業の人が来た際に「何件も営業で回ってるんですけど、初めて出てもらったんです。ありがとうございました。」と涙交じりに喜ばれ、営業せずに去っていったというエピソードもあり(それも営業手法なのかもしれないけど)、義実家的にはそれも誇らしい?ことらしいのですが…。

 

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私も町内会費詐欺に引っかかりそうになったことがありますから、怖さは知っているつもりです。対峙した際のメンタルの消耗も。そう考えると義母って本当にタフだなと思います。