人生30年を過ぎ、ようやく安心して任せられる美容師を見つけた話。

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ちょうど1年前だと思います。社会人になって以来、かれこれ10年ほど通っていた美容院から別の美容院に変えたんですよ。そしたら思った以上に良かったんです。

 

結婚して、一人暮らしをしていた家から引っ越してからも、通勤定期が使えるから交通費はかからないので、ずっと変えずに通ってたんですけど、ある時なんでここに通ってるんだろう?と思ったらまったく通う意味がないことに気づいたんですよね。

 

なんで五千円も払ってこの人に切ってもらってるんだろう?

 

と。料金はサービスの対価でもあるわけですが、自分のお金を使うというのはある意味投資です。ゆえに、どうせ投資するならもっと投資したい人に投資すべきなんじゃないかな?と思って、思い切って変えたんです。投資したい人(美容師)に。

 

それは8歳ほど年の離れた妹でした。

 

 

髪の話

妻によくいじられるのですが、私の髪型は高校時代からほぼ変わらないそうです。写真を見せたところ、「ずっと同じじゃない!」と仰います。それは結局のところ、誰に何といっても同じようになるということを意味しています。

 

髪を短く切ると、側頭部の髪が立って変にツンツンするのが悩みなので、どうにかならないかと美容師に相談して切ってもらうのですが、だいたい「そうなの?」みたいな反応をされます。「そんなのあるの?」と言われたのはひどかったな。

 

結果、セットなどで撫でつけられて抑えられるも、家に帰ると結局立っているというパターンになることを学習し、髪を長めに残してもらってカットしてもらうので、妻としては同じに見えるのでしょう。

 

私としては、毎度毎度注文を変えて、変わったなと思っていたのですが。。(パーマをかけていた時期もあったし。すぐとれるけど)

 

オーダーの仕方が悪い?

 

こちらの記事で美容師の方がオーダーの極意を解説してくださっていました。

 

goipote.hatenablog.com

 

確かに、私はカタログを見て「こんな感じに(してください)」ぐらいしか言わないで、悩みも「どうせスルーで聞いてもらえないんだろうな。」と思ってしまい、ちゃんと伝えていなかったのだろうなと思いました。カタログを見て「こんな風にはならないよ」とも勝手に思って、選択肢から除外した髪型もありましたし。

 

今思うと、しっかりお話するべきでしたね。

 

そもそも美容師と話すのが苦手

「お話すべき」とは思うものの、私はその「お話」を美容師とするのが苦手です。「この人、ここでしか会わないのに何を話せばいいんだろう」と思ってしまうんです。

 

鏡越しの会話も苦手、というよりどう話せばいいのかわからないんですよね。普段の会話で人と目を合わせて会話することが少ないのに、鏡越しだと目が合わせたほうがいいのか(そもそも合うものなのか)、非常に困るところなんです。

 

そんな違和感を感じているときに、「これからどこか行くんですか?」みたいなことを問われると、これは本当のことを答えたほうがいいのか、面倒だから無難に取り繕って「友人と焼き肉に」みたいなことを言った方がいいのか、しかしそれはどこの店か問われて「叙々苑に」なんて言った日には会話がつながって面倒なことになるなとか、変に感じなくていい冷や汗を出すことになるんですよね。まったく不毛だ。

 

妹の話

私の妹は美容師の専門学校を卒業後、都内の個人経営の美容院に勤め始めました。そして一昨年の末ぐらいにカットデビューを果たしました。

 

その段階では、自分が妹にカットしてもらうことを露ほども思っていなかったです。身内料金でやってあげるよ!みたいなことは言われたんですが、社交辞令的なものと思ったので。

 

妻、妹にカットしてもらう

その頃、妻は家から近い美容師を多く抱える美容院(カラー担当・カット担当が分かれている)に通っていたのですが、行くたびに情報が落ちていたり(次○○にしたいから、今回は●●にしておきましょう。という話がなかったことになる)、カットとカラー担当の間での情報連携がなされず、何度も同じ説明をしなくてはいけなかったりと、不満を持っていたようでした。

 

そこで折よく妹がカットデビューを果たしたので、妻は近所の美容院と決別し、ものは試しと妹にカットしてもらうことになりました。

 

私としては、カットデビューしたてですし「大丈夫かな?」と不安だったのですが、ストレスなく、そして希望通りに仕上がって妻は大満足で帰ってきたのです。そして「これからは妹さんに切ってもらうわ」と仰り、妊娠中期まで通っておりました。

 

兄が妹にカットしてもらうのはアリなのか?

実は私、妹のカットの腕を見縊っておりました。一緒に暮らしていた時分はがさつで堪えがきかない、まさに"末っ子"だったので、まさかこんなに早くカットデビューしてしかも、腕がそこそこいいとは信じられなかったんです。

 

しかし、あの気難しい妻を手懐けたのですから、それなりにしっかりできているのでしょう。そこで、冒頭のお話に戻るわけなのですが、私も妹に切ってもらおうとおもったのです。

 

「しかし、妹としてはやりにくくないのか?」と思うのが身内心。そこで妻に探りを入れてもらったところ、「そこまで抵抗はない」とのことでしたので、意を決してカットしてもらうことになりました。

 

結果、大満足

するとどうでしょうか。最初こそ緊張したものの、まったく違和感なくそして思い通りの仕上がりにカットしていただけました。

 

私の「短く切るとツンツン立つ側頭部」の悩みも遺伝の為せる業と理解しており(妹によると父と弟も同様らしい)、対処も完璧でございました。積年の悩みを解消してくれるのが妹だったとは…。

 

会話に関しても妹ですから、「話さなくちゃいけない」とか「何を話せば?」?というプレッシャーが皆無なので、ストレスフリーでした。もともと仲がいいほうなので、家でこんな風に話してたなという懐かしさも感じました。

 

終わるのが名残惜しい美容院体験なんて初めてでした。以降、私は定期的に妹にカットしてもらっています。

 

まとめ

妻のカット評は「いつも同じだったのに、今回違うね!いいね!」とのこと。やっぱり「ツンツン立つ側頭部」のせいだったんですよね、私の髪型が変わらなかったのは。

 

美容院と髪の悩みも解消されたし、気持ちよくお金を投資できる先を見つけたし、私としては人生の数少ない大成功のうちの一つになりました。妹としてはどうなのかはまだ分かりませんが(笑)

 

妹へ、これからもよろしくね!そしてお誕生日おめでとう!