ダイエットの流行は走馬灯のように変わるが、根底にあるものは変わっていないと感じた話。

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Amazon電子書籍の読み放題サービス「Kindle Unlimited」を始めたとき、

1か月の無料期間で本を読み漁っていました。

読みたい小説や漫画を読み終えて、残りの期間で何を読もうかと考えたとき、

「食事・ダイエット」をテーマにした本を読み漁ろうと思い、

それにかかわる本を乱読しました。無料なんだから読まなきゃ勿体ないと感じたので(笑)

 

その時に感じたことは、年代年代でいろんなダイエット法が出てきたけれども、

根柢に根差すものは変わらないんだなということでした。

根柢に根差すものとは、ダイエット ≠ 体重を落とすことではなく、

ダイエット = 健康になるということです。

 

Amazon Prime Readingサービスが登場したときも別の食事に関する本を読みましたが、

やはり、健康になるためにすることだという認識は変わりませんでした。

 

 

ダイエットの潮流

流行したダイエットと聞いて、どのようなものを思い浮かべるでしょうか?

  • 炭水化物抜きダイエット
  • 糖質制限ダイエット
  • 1日1食ダイエット
  • MEC食ダイエット

などなど、最近流行したものでも挙げれば枚挙にいとまがないですが、

シンプルな名前ながら、なかなか過激なタイトルですよね。

おそらくキャッチーなネーミングで話題を引こうという意図もあるのだと思います。

ですが、その名前だけで勝手に内容を捉えて実践してしまうと、

本来意味することと異なることを実践することになってしまい、大変危険です。

 

炭水化物ダイエット

例えば、炭水化物抜きダイエット。その名前の通りに実践すると大変なことになります。

本来抜くべき、というか減らすべきは糖質のほうなんです(炭水化物 = 糖質 + 食物繊維)、

食物繊維まで抜いてしまうと、第2の脳である腸を不健康にしてしまいます。

これは詳しく触れた書籍を読めば、

「腸が動かなくなるのは問題なので、食物繊維はしっかりとるように」

と提言していますが、

そもそもの過激さを狙ったネーミングがいけなかったのでしょう。

 

糖質制限ダイエット

その潮流を受け継いで名前を変えて現れたのが、糖質制限ダイエット

こちらは糖質にフォーカスを当てているので間違うことは少ないと思いますが、

制限=上限を設けることなのに、なぜか抜くと誤解されることが多いようです。

完全に糖質を抜くというのは、このダイエットを理解して実践している人でも難易度が高いものです。

 

また、糖質じゃなければよいと安易に「糖質オフ・糖質ゼロ」といった、

糖質を別のもので代替した食品を摂取することは、

体に不必要な不健康なものを取り入れてしまうことになるので、

本来の目的とも逸れてしまう気がします。

ゆえに、そこを取り上げられてしまい、糖質制限はダメだ!危ない!みたいな風潮を

生み出されているようにも感じます。

 

1日1食ダイエット

1日1食ダイエット短期ファスティング(断食)の効果を狙ったダイエットでした。

人間は飢餓感を感じるとサーチュイン遺伝子という特殊な遺伝子のスイッチが入り、

細胞が若返るというものですね。

これもその1食はどうすべきか(どの時間にどんなものを食べるべきか)が漠然としており、

おそらく、1日1食なら簡単だと決めつけ、その名前どおりに実践すると栄養失調で倒れます。

しっかりとその提言を読めば、非常に難易度の高いダイエットだということが分かるはずです。

 

MEC食ダイエット

MEC食ダイエットは、肉(Meat),玉子(Egg),チーズ(Cheese)を中心に食事を組み立てるダイエットです。

これらの食材は、たんぱく質と脂質が中心の食材のため、炭水化物を減らす糖質制限の一種です。

即ち、炭水化物(糖質)に偏った食事を見直して、栄養バランスを改善しましょうというものです。

また、重要なのが一口で30回以上噛むようにすることをセットで提言されていることです。

これは胃の消化を助ける効果と、満腹中枢を刺激して食べすぎないようにする効果があります。

このことを意識せずに単に肉だけを好きなだけ食べてしまうと、便秘になって疾病を引き起こします。

また、たんぱく質はいいらしいけど、脂質は体に悪いから」という先入観を持って、

本来の提言とは異なった食事のとり方(肉の脂身を除去する等)をしてしまい、

結果、栄養バランスが崩れて不健康になるという例もあるようです。

 

そもそもダイエットとは

冒頭でも触れましたが、ダイエットは単に体重を減らすことではありません。

規定食、すなわち健康のために、食事の量や食べるものの種類を制限することです。

 

これまで触れた4つのダイエット法で共通して提言されていることは、

「普段の食事を見直して栄養バランスを整えよう。」ということです。

普段の食事では糖質に偏っているから、糖質を減らして他の栄養素を増やそうということなんです。

そして、食品を考えて、適切な方法で摂取することです。

 

 糖質がなぜ悪者にされるのか?

「ダイエット」となると、なぜ糖質が悪者にされるのか?

それは、厚生労働省の策定する、「日本人の食事摂取基準」で、三大栄養素(炭水化物(糖質 + 食物繊維)・たんぱく質・脂質)の1日に必要なカロリーに対する摂取量のバランスに起因します。

 

「日本人の食事摂取基準(2015年版)」を見ると、

炭水化物の目標量は50%~65%となっており、圧倒的です。

脂質は20%~30%でその残りをたんぱく質で補います。

3大栄養素といわれていつつも、炭水化物1強状態です。

 

ここに疑問を持ったダイエットの提言者(医者が多い)たちが、炭水化物(糖質)の摂取過多による糖尿病・歯周病等の疾病を研究し、他の3大栄養素とのバランスを整える食事を実践したところ効果があったため、自分の受け持つ患者さんたちの治療でも用いたところ効果があったということでした。

 

見落とされがちな「質」の話

食べるものの種類についてフォーカスされがちなダイエットですが、

食材の質、味付けに使う調味料の質、調理方法の質、食べ方の質も同じように重要です。

ですが、これらは本当に見落とされているように感じます。

 

「安い」という理由だけで物を買っていませんか?

「高い」という理由だけでいいものだと決めつけて買っていませんか?

安いものは、安い原料を使って大量生産できるようにしてコストを下げているから安くできるんです。だから当然、質の悪いものもあります。

高いものは、実は手間暇かけていると見せかけているだけで、豪華な包装や広告にお金を使っているだけかもしれません。

 

私は書籍や経験で得た「質」への理解を物差しに、

原材料表示や産地を確認して買い物をした方がいいと思っています。

(それでも分からないものはあるんですけどね。。)

 

まとめ

 

「糖質は取りすぎているから減らして他の栄養とろうよ。こんなにいいことあるよ」

というのがダイエット・食事本で言われていることで、

「糖質は悪!出来る限り抜くこと!」とは言われていないんですよね。

あくまで重要なものは食べるものの質とバランスです。

 

にもかかわらず、本来の提言者の主張とは違うことが独り歩きして、誤解を招き、

無駄な「ありなし論争」が繰り広げられているような気がします。

 

要はインプットしたことをしっかりと自分で考えて、アウトプットせよということなんですよね。

私は書籍を読んだ後、自分が納得していることは実践していて、よかったなと思うことが多いです。

人それぞれ体質が細かく違うので、「必ず同じように効く」ということはないとおもうのですが、

効果があったことについては、紹介していきたいと思っています。