育休中、妻が仕事を始めた話。

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育休を始めて4か月目に入りました。既に家事・育児には慣れておりましたが、この頃は生後4か月になる子供の生活リズムも安定してきたので、大分余裕が出てきました。

 

そんなタイミングを察してか、妻の仕事の取引先から連絡がありました。妻は在宅ワークとして不定期に縫製の仕事を受注しており、その取引先から小物作成の仕事を依頼したいというのがその内容でした。

 

妊娠後期に差し掛かる頃に出産に専念したいということで、妻はその取引先に連絡をし受注をやめていたのですが、出産から4か月経ったタイミングで連絡が来るということは、ある程度仕事を評価されているということでしょう。

 

妻としては育児を優先したいが、「仕事は仕事で面白い」ということで受けたいという申し出がありました。私としては冒頭でお話した通り、大分余裕が出てきているので、妻の背中を押すことにしました。

 

 

妻の仕事について

結婚前、妻はブライダル関係の会社でドレスやタキシード等、衣装のお直しを主たる業務とする仕事をしていました。

 

結婚後は勤めていた会社が倒産したことをきっかけに、しばらくは何もせずに専業主婦生活を謳歌しておりました。

 

しかし、「何か作りたい!」という欲求が抑えられず、私の要望するものを片っ端から作っていった挙句、何も作るものが無くなってしまったため、作ったことのないものを外部から受注するという結論に辿り着いたようでした。

 

そんな時に見つけたのが、ある競技で使用する衣装を作成する仕事でした。1着当たりの単価も高く、これまで作ったことのない「作り甲斐」のあるものであり、完成品もかわいい。と3拍子揃ったお仕事です。

 

妻は不定期にその仕事の取引先から仕事を受注するようになり、生地を部屋いっぱいに広げては大胆に裁断していくという私の目から見れば人間離れした作業をはじめ、私からすれば細かすぎて気が遠くなり眩暈のするようなミシン裁きと手縫い技術を駆使し、納期に遅れることなく仕上げておりました。

 

※妻の稼ぎは家計には入れず、小遣いにするように伝えています。その話はこちらの記事で 

www.tonymctony.com


今回のお仕事

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取引先から届いた材料 

 

今回は「リハビリ」的な意味合いもあるようで、衣装ではなく、衣装の一部の小物を作る仕事です。単価は衣装に比れば安いですが、私の芽から見れば暗号のようなざっくりとした設計書から作り出さねばならないもののようで、高度のスキルが要求されるもののように思えます。

 

妻は慣れているようで、「この擬音語の指示はこのデザイナーの感覚からするとこんなものだから…」と第六感を駆使し紐解くようです(もちろん本当に分からなければ問い合わせますが)。

 

一抹の不安

妻は「リハビリ」なので、念のため、期間を長めにとってもらう算段で小物の材料を5月末着、納品期限を6月末にすることで今回の仕事を受注したようです。

 

しかし、小物の材料が届いたのが今週の頭(6月2週)でした。そして、中の納品書類を確認してみると、納品期限が6月末ではなく、6月最後の月曜日になっていたとのこと。つまり、およそ2週間も期間を短縮されていました。

 

私だったらすぐさま文句を言うところですが(SEの皆さん、納期が2週間短縮されたらとんでもないですよね?)、妻は「よくあること」と流してしまっています。

 

以前も似たようなことが

前にも取引先の手違いで一部の材料が届かず、それが原因で遅延が発生してしまったことがあったようです。

 

先方の不手際のため、納期を伸ばしてもらおうと交渉したところ、「そんなのでは困ります。」と怒られたことがあったようです。

 

ゆえに今回も聞き入れてもらえないというのが妻の主張です。他にも話の食い違いは日常茶飯事のようで、いちいち気にしていたら埒があかないとか。

 

職人が職人たる所以?

 

私としては、そんなつまらないストレスを抱えながら仕事をするのも如何なものか?と思ってしまうのですが、妻は妻なりに勘所を掴んでいるようで、文句をいいつつも結局仕事を受けるのが面白いところ。

 

なんというか、根っからの職人気質なんでしょうかね?

 

まとめ

ということで、今週から妻の仕事が始まりました。寝室を作業場とし、私と息子はリビングで遊ぶという住み分けで問題なく生活できております。

 

妻も久しぶりの仕事が楽しいようで、文句を言いつつも、その表情は育児の時の充実感とはまた違った次元の生き生きとしたもののように見えます。

 

妻は今回の仕事が問題なくできそうだったら仕事の幅を広げる(自分で各種サービス経由で出品してみるなど)ことを検討しているようで、度々相談を受けています。

 

出産前は「私なんかの作品が…」などとネガティブな言葉を吐いては尻込みしておりました。しかし最近、各種出品サービスに出品されている商品を見て「こんなものでいいの!?」と大分カルチャーショックを受けたようで、俄然やる気が出ているようです。

 

育休中、そして育休が終わってからも妻の仕事をしっかりサポートしていけたらいいなと思っております。