育休中、妻がパラジウムアレルギー対策で歯科に通い始めた話。

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私の妻は「パラジウム」という金属に対するアレルギーを持っています。その影響かは分からないのですが、妻は耳の裏側に炎症が生じています(気づいたらなっていたらしく、炎症とは数年来の付き合いだそうです)。

 

患部は赤くなっており、痒みがあるらしく、無意識のうちに掻いてしまうようです。ひどい時には寝ている間もガリガリ掻いており、私が腕を掴んで止めることもありました。

 

最近は症状は落ち着いているのですが、悪化すると患部が膿んできてしまうこともあり、なかなか厄介な炎症です。

 

以前、皮膚科に相談したところ、ステロイドを処方されたのですが、これで症状が治まるのは塗っている間のみ。患部が治ってステロイドをやめると、たちまち炎症を起こしてしまうため、またステロイドを塗ることになる…という鼬ごっこになってしまいました。

 

鼬ごっこの結果、原因になっている「何か」を取り除かないといけないと思い立ち、シャンプーを変えたり、布団や枕を頻繁に洗うようにしたり、生活習慣を規則正しくしたり、と色々対策をとったようなのですが、一向に治癒しませんでした。

 

しかし、3年前に結婚指輪を検討していた際に、原因らしきものである「パラジウム」に辿り着いたのです。

 

 

金属アレルギー

 

結婚指輪を検討する際に、「毎日つけるものだから、不安を取り除きたい」という言の元、妻は金属アレルギーの検査を受けました。(パッチテスト。保険適用外で5,000円ぐらいだった。)

 

その結果、妻は「ニッケル」「コバルト」「パラジウム」の3つにアレルギーがあることが判明しました。この中で結婚指輪に使われることが多い金属は「パラジウム」です。プラチナ製の結婚指輪に配合されていることが多く、私たちが検討した結婚指輪の素材のうちの殆どに使用されておりました。

 

私たち夫婦の結婚指輪(イエローゴールド)

 

ゆえに、唯一パラジウムが含まれていない「イエローゴールド」の指輪を選択することになりました。私も妻もイエローゴールドが本命だったので(次点ピンクゴールド)、変な迷いがなくて済んでよかったです(笑)

 

パラジウムが悪さをしている?

パラジウムは結婚指輪の他に歯科用合金すなわち、銀歯に使われています。妻は虫歯の治療痕に銀歯を被せており、金属アレルギー検査の結果、この「銀歯」に含まれるパラジウムが悪さをしているのではないか?という仮説を立てました。

 

つまり、銀歯をパラジウムの使用されていないセラミックに変えれば、アレルギー反応が無くなり、耳の裏の炎症が無くなるのではないか?と考えたのです。

 

セラミックは義歯は高い!

しかし、ネックなのは価格でした。銀歯からセラミックに変えるのは1本あたり数万円かかるようです。妻の銀歯は6本あるらしく、それをすべて変えるとなると数十万円かかってしまうことになります。

 

出せない金額ではないですが、妻曰く、「原因が必ずしもそれ(パラジウム)とは限らないわけだから、そこまでお金をかけてまで変えたくない」とのことで、治療は見送ることになりました。

 

虫歯治療で保険適用セラミックを提案される

しかし先日、妻が出産明けに歯科で検診を受けたところ虫歯が見つかり、治療しました。その際に義歯をはめることになったので、妻はパラジウムアレルギーがあることを医師に告げたそうです。

 

すると、パラジウムアレルギーであることを証明する診断書があれば、保険適用でセラミックに変えることができるという話をされたそうです。料金は1本あたり、かかっても1万円しない程度で済むようでした。

 

銀歯からセラミックへの取り換えを決断

医師の提案によるならば、すべての銀歯を変更しても最大6万円なので、「やったほうがいい」という結論に至りました。

 

すぐさま妻は金属アレルギーを検査したクリニックに問い合わせ、診断書を書いてもらい(5,000円かかりました)、歯科に診断書を提出し、保険適用での治療ができる運びとなりました。

 

そして、現在は2本目の交換中です。すべてセラミックに交換するまであと、9回ほど毎週歯科に通い続ける予定です。

 

まとめ

すべての銀歯を変えることで、患部が治癒するのかは正直分かりません。ですが、パラジウムアレルギーを持っている以上、それが何かしらの悪影響を及ぼしている為、たとえ患部が治癒しなくても、なにかしらの効果はあるはずです。

 

今回、妻は出産後ということもあり、小さい我が子を置いて毎週歯科に通院することに対して当初は躊躇いがあったようですが(虫歯が判明したのは私の育休前だったため)、私が育休に入り、問題なく子どもの面倒を見ることができているので、安心して通院できているようです。

 

今回のような、妻が1人で子育てをしていたら、躊躇して先送りにしてしまったであろうことを、問題なくできる環境を作れていることは、育休をとってよかったことのうちの一つです。

 

妻の歯科治療が無事完了し、妻が長年の悩みとお別れできればいいなと思っています。