物を買う前に、まず「作れるか?」と考えるようになったことは、結婚してからの大きな変化だと思っている話。

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私は結婚前、欲しいものがあった場合、食べ物でも衣類でも「買う」という選択肢しか浮かびませんでした。しかし、妻は「作れるか?」を考え、それがコストに見合わない場合に漸く「買う」という選択肢を選ぶ方でした。

 

妻のこの考え方は私に多大なる影響を及ぼし、我が家の買い物の指針になっているのは間違いありません。妻は私にとって仏であり、ある意味人生の師と呼べる存在です。

 

 

 

生地は買う!

服は基本的に買うものではありません。作るものです。私のワードロープであるスーツやネクタイは作れませんが、裾上げ・袖直し等のお直しは朝飯前です。

既に持っている服でサイズがイマイチ気に入らないものもあっという間にジャストサイズに仕上げてくれます。

 

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妻の生地コレクション(一部)。現在は子供の夏服と夏の小物を作成中。完成が楽しみ。

 

シャツは作る

「あなたにシャツを作ってあげたいの!」そう意気揚々と私に告げ、向かった先はユザワヤです。しかし、私が気に入った生地がなかったため、なぜか落ち込んでしまいました。「作ってもらうのがそんなに嫌なの!?」と。

 

いや、「そうじゃない」と後日、ECサイトで好みの生地を探し出し、妻に伝えると満面の笑みで返してくれました。その後、細かな採寸を経て私にぴったりのシャツが出来上がりました。これは凄かった。

 

 (左)普段着用のカジュアルシャツ (右) 仕事用のドレスシャツ

 

子供服も作る

「子どもの服を作りたいの!」そう高らかに宣言し、向かった先はユザワヤです。好きなだけ買ってよいというお達しを出しましたので、これでもか!というぐらい買っていました。

 

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(左)完成した子供服の一部。どれも似合います。リサイズも容易。(右)スタイの刺繍には思わず苦笑い

 

 

バッグも作る

「売ってるもののデザインが気に入らないの!」と不満を爆発させ、向かった先はユザワヤです。しかし、いい生地が見つからなかったらしく、ネットで好みの生地を見つけていました。

 

これまで、買い物用のリュックと、お出かけ用のショルダーバッグとかごバッグを作っていらっしゃいました。子供用のリュックも作る気満々です。

 

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買い物用のリュックは私も使っていますが、背面側のファスナーが使いやすいです。アイディアの賜物。

 

子どものおもちゃも作る

育休中、子どものおもちゃを買おうかなと相談したら、妻が作りたいと言って作り始めました。

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生地は作る!

服の生地は作れませんが、食べ物の生地はいとも簡単に作ります。

 

餃子の皮をつくる

「餃子作りたいのよね」と仰った数十分後には、小麦粉で生地を作り、伸ばし棒で餃子の皮を伸ばし始めます。買えばいいじゃんという暴言は御法度です。この妻お手製の皮はとても"もちもち"していて非常に美味しいのです。

 

お好み焼きの種も作る

「なんで外のお好み焼きはあんなに高いんだろうね?」と言うなり、小麦粉と何かをブレンドし始めます(妻ブレンドお好み焼きの種)。それは「ホットプレートを用意せよ」との合図です。私は収納からホットプレートを取り出し、淀みなくセッティングすると、お好み焼きパーティーが始まります。

 

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たこ焼きの種も作る

「(チラシを見て)タコが安いみたいなのよ」と私を買い出しに向かわせ帰ってくると、既に妻ブレンドのたこ焼きの種が出来上がっています。これは先ほど挙げたお好み焼きの種とは微妙にブレンドが違うそうです(たこ焼きは、"さっくり"仕上げたいのだとか)。

 

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私はたこ焼きを焼くのが非常に下手なのですが、妻は出身が関東なのにも関わらず、手つきがプロ並みです(先ほどのお好み焼きの返しも同様)。あっという間に美味しいたこ焼きが目の前に並びます。 

 

胡麻クッキーの生地も作る

お土産で貰った胡麻のせんべいに甚く感銘を受けた後、「ごまのお菓子が作りたいのよね」と仰るとAmazonプライムお急ぎ便胡麻1kgを購入し、到着するやいなや、小麦粉と胡麻で生地を作り始めます。そしてあっという間に完成させてしまいます。ちなみにこの胡麻クッキー、絶品です。

 

 

まとめ

このような環境下で調教され暮らしているため、私も欲しいものがあったときに、作れるだろうか?家にあるもので応用できるだろうか?まず妻に相談してみよう!という思考になってきました。

 

買ったものより作ったものの方が「分かっている」から、不満があったときに直すのも早いですし、失敗したときも経験として蓄積できるんですよね。

 

また、自分で作ることにより、既製品の作りや原材料などに目が行くようになりました。「これだったら、もっと安くいいものが作れそう。包装と宣伝費で高くしているだけだな」だとか、「値段の割に縫製がしっかりしてるから、いい工房なんだろう」とか。特に"商品を見る"ため、"ブランド"で判断しない思考が磨かれるようになりました。

 

子供用のもので欲しいものが増えたのと、私が育休中なのもあり、検討会を開く機会が多くなりました。最近一番驚いたのは、妻がメリーを自作しようとしていたことです(さすがに買いましたが)。

 

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(左)短時間で作ってた「にぎにぎ」西〇のお買い物クマに似てる気が (右)抱っこ紐にも入れて使えるクーラーケース

 

ちなみに、私のプロフィール画像のエプロンも、妻のデニムのワンピースをリメイクして作ってもらったものです。