遂にプラスに転じた私のマイナス100万銘柄のお話。

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昨月、私の保有している株式銘柄が含み損100万円を記録したお話を書きました。その際に、「マイナス100万円の話が早く見たい」というブックマークをいただき、それに対して、「プラスになったときにでも」と返答いたしました。

 

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そして先日、約束を果たす機会がやってきたのです。そう、遂に私のマイナス100万円銘柄が含み益を抱え始めたのです。

 

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 NISAと特定口座株式は別列で計上される為2行で表示されていますが、同じ銘柄です。損益をトータルすると、+4200円。遂にプラスに転じました。

 

 

マイナス100万への道のり

それは昨年の夏のボーナスが入ったときのこと。ボーナスを含めた余剰預金の貯蓄先を株式にしようと思い立ち、考えに考えて銘柄選定したのが、のちにマイナス100万円を記録する件の銘柄でした。業績もビジョンも問題なく、「投資先」としてはぴったりだろうと考えたのです。

※銘柄名は伏せておきます。気になった方は調べればすぐ出てくると思いますよ。 

 

時系列チャート

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赤丸:私が購入したタイミング

青丸:4半期・本決算発表あたり

 

時系列チャート(週足)で見るとこんな感じです。最初の赤丸の辺りで私は600株ほど買い集め、若干アバウトですが、2個目の赤丸のあたりで200株(内NISA枠100株)を購入しています。

 

青丸は4半期・本決算発表のあたりです。赤丸と被っている部分が本決算発表です。この銘柄、決算の度に大きく動いているんです。

 

最初の購入

この銘柄に目をつけてから、しばらくは観察していたんですよ。そしたらあれよあれよと上がっていくので、「これに乗り遅れたらまずい!」という心理が働き、焦り始めます。

 

そして一度上昇の勢いが衰え、最高値より500円ほど落ちたところで反発することを見越して、徐々に600株ほど買っていきました。するとどうでしょう?再び上昇に転じたのです。私に先見の明があったのだ!と喜びましたね。糠喜びとも知らずに。

 

その流れ、滝のごとく

糠喜び…そう、この時100万円の含み益を抱えるビジョンはありましたが、まさか自分が100万円の含み損を抱えるとは夢にも思わなかったのです。

 

最初の四半期決算

そしてその銘柄の株を買ってから、初めて迎えた四半期決算がやってきます。決算報告は順調で、「このまま上昇し続けるのは疑いようもないな!ははは!」と高笑いをしていたら、あっという間に3,000円近くまで下落していきます。

 

最高値からおよそ1300円ほどの下落をし、まさに滝のようなチャートが形成されました。「こんなことってあるのか!?」と心底驚きましたね。この時点でおよそ50万円ほどの含み損を抱えることになりましたが、私は「業績は問題ないのだから大丈夫」という思いで持ち続けました。

 

二度目の四半期決算

さらに次の四半期決算もよかったのですが、今度は2,500円近くまで下げてしまいます。ここまでくると、「またか!」ぐらいの感想しかなく、「業績は問題ないのだから大丈夫」と念仏のごとく唱えるしかないのでした。

 

追加購入

そして本決算発表に向けてずるずると下げ、そろそろ上がるのではないか?と目論みNISA枠で100枚、本決算直前に2,000円を割り込み、マイナス100万円を記録した際に100枚追加し、合計800枚持つことになりました。

 

2度の大幅下落と本決算発表前の下落を経験して相当メンタルが鍛えられた気がします。「手放さなければ損益は実現しない」のですから。

 

本決算後

本決算前に2000円を割り込んだことにより、「なにかよからぬことが…?」と不安もよぎりましたが、まったく問題のない「よい決算」でした。それでも下がるかな?と思ったら、これまでとは手のひらを返したように上昇に転じていきました。

 

そして現在に至る

今年度の第一四半期発表後、ぐんぐん伸びて一時100万円あった私の含み損はみるみる減少していき、冒頭で紹介したように含み益を抱えるまでに伸びています。

 

なぜこの銘柄を選んだのか?

およそ1年をかけたグレートジャーニーに連れて行ってくれた銘柄ですが、なぜこの銘柄を選んだのか?と問われれば、「IoTの普及」とそれに対する「セキュリティに対する危機感」が挙げられます。

 

IoTの普及

IoT(Internet of Things)という言葉をご存知でしょうか?直訳すれば「モノのインターネット」あらゆる"もの"がインターネットに接続され、"もの"の状況把握や制御ができるようになる仕組みのことです。

 

家の中では、冷蔵庫や洗濯機などがIoT化され、スマホスマートスピーカーなどから操作ができたり、状況を連絡してくれたりして、家電がインターネットに繋がることで私たちの生活が便利になってきています。

 

家の外では、電柱や街灯などもIoT化されているようです。"もの"自らが自分の状況を通知するようになり、点検や消耗品交換の人的コストを下げる効果があるようですね。

 

セキュリティに対する危機感

しかし、IoTは便利でありつつも、技術のサイクルで言えばまだ黎明期です。できることが増えているということは、同時に"されてしまうこと"も増えているということです。そして、この"されてしまうこと"への対策が万全ではありません。

 

つまり、セキュリティ上の脅威である「乗っ取り」や「盗聴」等、悪意のある介入が爆発的に増えているのです。

 

私はシステムエンジニアという職業柄、身をもってこの点に危機感を持っていました。顧客の「やりたいこと」に応えようとするコストが嵩み、それに付随するセキュリティ上の脅威への対策が手薄になっているプロジェクトをいくつも見聞きしていたのです。

 

ゆえに、これからは発展していく分野での「セキュリティ対策」がより重要になり、需要が増えてくるのではないか?と考え、この分野で高い技術力を持つ会社を探したところ、この銘柄が見つかり、投資することにしたのでした。

 

まとめ

これからまた、昨年と同じようにジェットコースター的下落が始まるのかもしれません。しかし、そうなったとしても手放すつもりはございません。私がしているのは「投機」ではなく「投資」であり、業績が問題ない以上、この会社を「応援」していく所存でございます。

 

ちょっと先読みをしすぎて早とちりだったかもしれませんが、ちゃんと戻ってきてくれましたし、いい経験をさせてもらったと思います。

 

私に先見の明があるのかどうか。答えが分かり、判断できるのはおそらく数年後。それまで気長に楽しんでいきたいと思います。