我が家では毎朝、「はちみつ」を使ってカプチーノを作っています。理由は2つあって、単純に「美味しいから」というのと、白砂糖や人工甘味料を使いたくないからです。
ある朝、カプチーノを飲みながら優雅なモーニングタイムを過ごしていると、妻が「はちみつは1歳になるまでは与えちゃダメというけれど、1歳になったその瞬間から与えていいものなのかな?それと、何故それが1歳なんだろうね?」と素朴な疑問を仰いました。
確かに、厳密なところは全然考えようともしなかったし、そもそもなぜ大丈夫になるのか?という部分にも考えは及ばなかったなと思い、今回調べてみることにしました。
もちろん、1歳になって甘いものを与えようとは思っていないのですが、知識として仕入れておく分にはいいのかなと思いまして。
はちみつが1歳までダメな理由
厚生労働省のホームページによると、1歳未満の赤ちゃんは、はちみつに含まれる「ボツリヌス菌」に対する耐性がなく、はちみつを食べると「乳児ボツリヌス症」という病気を引き起こしてしまう可能性があるようです。
乳児ボツリヌス症
症状は便秘、哺乳力の低下、元気の消失、泣き声の変化、首のすわりが悪くなるといったもので、最悪の場合は死に至ることもあるそうです。
ボツリヌス菌の熱耐性
菌だから殺菌すれば大丈夫なのではないか?とも思いましたが、ボツリヌス菌は、通常の加熱や調理では死なないらしいです。
つまり、「はちみつ」そのものだけではなく、原材料に「はちみつ」が使用されているお菓子や飲み物などもすべて与えてはいけないみたいですね。
何故基準が1歳なのか
ボツリヌス菌はそこまで強い最近ではないようです。ゆえに、大人の腸内では、ボツリヌス菌が他の腸内細菌との争いに負けてしまうから、問題ないのですね。
大人に対して、1歳未満の乳幼児の場合は、腸内環境が整っていないため、腸内がボツリヌス菌の独壇場になり、ボツリヌス菌が腸内で増殖し、毒素を出し、「乳児ボツリヌス症」と呼ばれる症状が発生するようです。
鍵は腸内細菌
ゆえに、ボツリヌス菌に勝てる腸内環境が整えば、「はちみつ」が摂取できるということなのですね。厚生労働省のホームページの記述「1歳以上の方にとってはハチミツはリスクの高い食品ではありません」から判断するに、1歳になる前にボツリヌス菌に勝てる腸内環境は整うのでしょう。
しかし、外側からは腸内環境が整ったことを判断できないため、「はちみつは1歳になってから」としているのでしょう。
腸内環境はどう整う?
消費者庁のホームページによれば、「離乳食等により腸内環境が整う」とのこと。つまり、「1歳までには離乳食は始めいる」というものが前提にあるのですね。
つまり、1歳になるまで離乳食をあげていない人は1歳になってもはちみつを与えてはいけないという解釈になるでしょうか?(稀なケースでしょうから、分かりませんが)
まとめ
以上のことを調べて妻に説明したところ、納得いただけまして、「原材料表記に"はちみつ"があるものには気を付けよう。親にも念のため伝えよう。」と仰っておりました。
我が家では物を買う前に原材料はしっかり見るようにしているので、普段から気を付けることができそうです。そもそも、子どもに与えるつもりは毛頭ないのですが、手についてるものをしゃぶられることもありそうですから。
子どもが興味を持たないように、はちみつの置き場所も気を付けておいた方がよさそうですね。