日本学生支援機構から、奨学金返還の振替案内が届きました。これは毎年送られてくるもので、奨学金の返済状況が記載されてます。
案内を見ると、返還残元金994,400円、残回数113回とあり、ついに返還額(返済額)が100万円を切りました。これまでおよそ10年返済してきたので、折り返し地点を超えたということになります。
奨学金の話
私は高校時代に「大学の学費は自分で払ってくれ」と両親に非情通告を受けたので、大学生の時に日本学生支援機構(当時は日本育英会)の奨学金を借りることになりました。非情通告とは言ってますが、当時は当然のことと思っていたので(今でもですが)、そういうものだと割り切っていました。
借入額
毎月、無利子の奨学金44,000円と有利子の奨学金30,000円、合計74,000円を借りていました。無利子は全額学費に充て(学費と同額だった)、有利子はもしもの時のためにと思って借りて(結局遊ぶ金に消えましたが…)、アルバイトをして小遣いと交通費(実家から通っていた為)を稼いでいました。
合計すると48か月(4年間) × 74,000円 = 3,552,000円(内有利子分1,440,000円)を借り入れ、社会人スタート時点で元本およそ350万円の借金を背負うことになりました。そう考えるとすごいですけど、あまり深く考えてなかったんですよね。
返還額(返済額)
返還期間(返済期間)は20年(240回)に設定しました。社会人1年目の9月から毎月15,329円程度(金利変動制のため年度によって変わる)の返済が発生しておりました。
当時の通帳が残っていた。手数料を構わず払っているところからしてお金に無頓着だったな。
有利子の月返済額6,000円に対し、529円の利子がついてますから、なかなかの負担だと思うのですが(年間6,000円超)、当時は数百円程度なら「まあいいか」ぐらいにしか思っていませんでした。
有利子分を一括返済したときのこと
毎年、何も考えることなく払っていたのですが、社会人も6年目に差し掛かったある日、何気なく計算してみたところ、このまま支払い続けると借りた額よりも10万円以上多く支払うことに気づきました。そりゃ利子ついてるんだからそうなんですけど、当時は本当に何も考えていなかったので驚いたわけです。
繰上返還の存在を知る
そんなに払いたくないなと思って調べてみると、「繰上返還」した額に対しては利子がつかないことを知りました。繰上返還とは、その名の通り返還残元金を、毎月の返還とは別に繰り上げて返還できる制度のことです。
当時は意味もなく貯金していたので、残りの返還残元金(返済額)をポンと出せる分にはお金が貯まっていたわけです。
返還手続きをする
早速、日本学生支援機構に問い合わせ、繰上返還の申込書をホームページから印刷し、必要事項を記載して日本学生支援機構あてに郵送しました。
※現在は「スカラネット・パーソナル」というポータルから申し込みができるみたいですね。
申込書が受理されると、一括返還日と一括返還額を記載した通知が来ました。念のため、口座残高を確認しておき、返還日に引き落とされたことを確認しました。
奨学金返還完了通知。なんとなく誇らしかったので取ってあった。
その後、「奨学金返還完了通知」を受け取り、無事に繰上返還が完了しました。
無利子分は繰上返還しない
有利子分は繰上返還しましたが、無利子分はするつもりはありません。トータルで払う額が一緒であるならば、あえて現在使えるお金を減らす必要はないと考えるからです。
ゆえに、残りおよそ10年、毎月8,800円を地道に返還していきます。
まとめ
以上が私の奨学金のお話でした。18歳の時に作った借金が43歳まで続くというのは、言葉にしてみるとなかなか大げさな話に聞こえますが、残債に関しては借りたものをそのまま返すというシンプルな話なので、こうして大っぴらにお話しできるわけですね。
私の子どもが大学生になる頃には、学費や奨学金などのシステムがどうなっているのかは想像つきません(そもそも大学自体どうなるのかさえも)が、もし現行の制度と同様だったら、我が子に「(たとえあったとしても)我が家にはお金がない」と非情通告をし、お金について学ばせるのも一つの手段なのかな?と考えています。
20年近く先の話なので、どうなるか分かりませんけどね。