最近、昔行ったライブレポートを整理しているんですけれど、多くのレポートで「ノイズが酷くてつらっかった」や「耳が痛くなって後半からは音が分からなかった」と書いていることに気づきました。
ライブ後は耳がこもったような感じがして、音が聞き取りにくくなっていたのです。一晩寝ると治るので、あまり重く捉えてはいなかったのですが、このような症状は音響性外傷と呼ばれ、重傷化すると日常生活に差し支えがある状態になってしまうそうです。
当時は「私がライブに慣れていないのか、耳の構造が他の人と違うのかな?」とも思っていたのですが、結婚して妻とこの話題になったときに、妻も同じ状態になっていると知り、同じ悩みを持つ人は確実にいるということに気づきました。
私は「そういうものだ」と思って、ライブに通い続けた結果、ライブ中に耳に音が反響するようになってしまって、一度ライブやコンサートに行くことを断念した時期がありました。しかし、どうしても行きたいライブがあって、この状態を脱するべく調べた結果「ライブ用耳栓」というものがあると知り、半信半疑で使ってみたのです。
そのライブ用耳栓を装着し、ライブに行ったところ「なんでこんないいものがあることに気づけなかったのか!?」と驚くほど良いものだったのです。以降、ライブに行く際は必要不可欠なアイテムになりました。
ライブ用耳栓
そのライブ用耳栓がこちら。
一見、何の変哲もない耳栓です。使い方はこれを耳の穴に突っ込むだけ。この耳栓は使い捨てではなく水洗い可能なので、何度でも使えます。
構造
なぜこれで耳を保護するだけでなく、音自体も明瞭になるのか?その理由は、サウンドフィルターにあるようです。
取り外したサウンドフィルター。穴が開いている方を外側にして取り付ける。
音を明瞭に聴きとれるようにサウンドフィルターが設計されており、約19dbの音圧を低減し、大きな音から耳を守ることができるそうです。
メーカーの宣伝文句を鵜呑みにすると、欧米ではプロミュージシャンから一般ユーザーまで幅広く愛されているとのこと。統計をとっているわけではないので、どのぐらいの人が使っているのかは分かりませんけど。
また、音をフィルタリングする耳栓なので、これを装着しても会話もできるという触れ込みです。私も装着して会話してみましたが、ライブ会場の待ち時間などで話す分には問題ないと思います。当然ながら、家での日常会話は付けない方が話しやすいです。
なお、中のフィルター部分を外して装着すると、何もつけていないのと殆ど変わらないので、付け忘れないようにしましょう。購入して試しに使って見たとき、私はボケていたようで、付けずに装着して音の聞こえ方が変わらなかったので騙された!と思いました…。
2サイズ付属
左が大きいサイズ、右が小さいサイズです。
耳の大きさは人によって違うから、耳に合わなかったらどうしようかと心配していたのですが、耳に装着する部分のパーツが大小2種類付属しています。フィッティングしてみて、自分の耳に合う方を使えばいいという仕様です。使わない方は結局合わないので捨ててしまってもいいと思います。
ケース付き
シンプルなケース。収納しやすく、取り出しやすい。
持ち運びに便利なケースが付いています。耳栓は小さいのでなくしやすいですから、ケースに入れておくと安心します。必要な時にすぐに取り出せる構造なのが嬉しいです。外したらすぐに収納できますし。
おわりに
もし、ライブ後の耳の痛みで悩んでいる方がいらっしゃいましたら、是非使っていただきたいです。耳は生活するうえでとても大切な役割を果たす器官ですし、外傷を受けてしまうとなかなか治りにくく、最悪な場合は元に戻らないこともありうる器官だからです。
同じものなので、シールを貼って区別しています。
ちなみに、妊娠前は妻もよくライブを観に行っていたので、私と同じものをプレゼントしました。ライブ後の耳の痛みがなくなったことはもとより、ライブ中の没入感も増したそうです。