妻曰く、「旦那が育児休業を1年取得すると云うとだいたいの人が仰け反って驚く」

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皆さんは、男性が育児休暇を1年取ると聞くと、どう思われますか?

 

職場の同僚だったら、「1年も仕事サボる気!?」と思う人もいれば、「いいなぁ、同じように取りたいなあ」と思う人もいるでしょうし、友達の旦那だったら、「羨ましい、それに引き換えうちの旦那は…」と感じて、お家に持ち帰って夫婦喧嘩を誘発することにもなるかもしれません。

 

これは、相手や人によってまちまちだと思いますが、今回は、病院に勤める方々にお話ししたときにされた反応のお話です。

 

 

 

助産師外来でのお話

妻の妊娠中のお話です。

 

妻が定期検診で通っていた病院では、助産師外来というものがあって、定期検診で病院を訪れた際に、病院の助産師の方に、妊娠中の悩みや出産時にしたいことなどの相談をする機会が、2回ほどありました。(特に相談がなくても半ば強制で機会が設けられ、話をするらしい。)

 

2回とも違う助産師さんとお話したらしいのですが、基本的にはお話しする内容は一緒で、

  • 出産に向けて不安な点はあるか?
  • 出産時の希望はあるか?(旦那の立ち合い有無、動画を撮りたいなど)
  • 出産後の生活の準備をしているか?

というようなことを聞かれたそうです。

 

妻は特に相談することもなかったので、助産師の方の問いに簡潔に答え、あとは話を合わせていただけだったようですが、お話したお二方とも、話し方や性格、年齢などが異なるのに、同じようなリアクションを取られたお話があって、2人目の時に思わず笑いそうになってしまったことがあったとのことでした。それは、

 

助産師「旦那さんは育休とか取るの?」

妻「一年とってくれるみたいです。」

 

というお話をしたときで、この後デジャブを見るように、助産師の方は同じような仰け反り方をして驚いたそうです。

 

NICUの職員の方も

この助産師外来のお話はNICUの帰りのタクシーで聞いたものだったのですが、その日、NICUの職員の方と以下のような会話をしていて、

 

職員「お父さん(私のこと)は育休とか取るの?」

私「ええ、1年ほど」

 

と答えたときに職員の方が仰け反って驚いていたんですよね。

 

それを見た妻は笑いを堪えるのが大変だったそうで、やはり、NICUの方も助産師の方と同じような仰け反り方をしていたとか。

 

男性の育休への先入観

NICUの職員の方の聞き方も、助産師外来の2名の助産師の方も、おそらくですが、

 

仕事が忙しくて育休が取れなくて。。

 

というような回答を想定していたんじゃないかと思うんですよね。

 

先入観というか、なんというか、お決まりのパターントークというか。想定であったとしても、「(育休か休暇を)1週間ぐらいとれる」ぐらいで。

 

NICUの職員の方との話の流れとか聞き方に、そういったニュアンスを感じました。「お母さんは大変だねえ。ちゃんとサポートしてあげてね。」と続くような。

 

だから、男性が育休をとるのでさえ珍しいのに、1年も!?という、理性を通り越して人間の本能的な驚きを引き出してしまったため、皆、同じように仰け反ったのかなと思ったのでした。

 

反応が見れるのは面白いけれども

本音を言えば、そのように驚かれるのは面白いですし、お話の種にもなるので、私としては奇特者扱いされようが、珍獣扱いされようが、不快ではないのですが、制度が整ってきてはいるものの、日本で男性が当たり前のように育休を取得するのは、(実現しなさそうなほど)まだまだ先なんだろうなという印象を持ちました。

 

番外編:母に伝えたときは

そういえば、母に伝えたときのことを思い出したので、追記しておきます。

 

母には、子どもがNICUから退院したことを伝える電話で、話の流れで伝えました。やりとりは以下のような感じでした。

 

母「夜泣きとか大変よね。昼間は(妻の)お母さんが手伝いにきてくれるんでしょう?」

私「(妻の)お母さんも来てくれると思うけど、私が1年育休とったから大丈夫。」

母「はあっ!?お金大丈夫なの!?」 

 

まあ、親として心配するのはまずお金のことですよね。ちゃんとした生活が送れるかという心配と、自分たちにお金を要求されるのではないかという心配と。

 

私としては、お金の心配はもっと前の段階で解決していたものだったので、蓄えは十分であることと、育児休業給付金があることを伝えて、母の心配を取り除きました(安心したかはわかりませんが)

 

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後日、直接両親に会って育休の話をすると、概ね好意的で、父は会社にも好印象を持ったようでした。もともとマイナスイメージがあったのかは知りませんけど(笑)