マイナス2万円?そんなの序の口でしょう。私は一時マイナス100万円でした。投資をはじめたきっかけのお話。

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先日、なかなか面白い記事を目にしました。奥様に内緒で買った投資信託が損益マイナスになり戦々恐々とする毎日を送っていた筆者が、タイトルの通り投資信託がプラスに転じたことをきっかけに、堂々と奥様に対峙できるようになりそうというお話でした。ストイックに履歴を毎度消す割には奥様とユーザを使い分けないお茶目さと、精緻に描かれる心情はネタなのか本当なのかは窺い知れませんが。


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リスク資産は自分が納得していても、家族をどう説得できるか?という部分が難しいところだと思います。私もNISAを活用して株を買ったり、iDeCoをはじめてみたりしましたが、始めるにあたっての一番の悩みどころは「妻をどう説得するか?」でした。

 

※為念申し上げておきますが、本記事は「さあ株をやろう!」とか「マイナス100万円からの復活方法」いうお話ではございません。ゆえに、まったく投資にかんするノウハウは書いていません。投資は自己責任です。自分で許容可能なリスクを把握したうえで判断してください。

 

 iDeCoの記事はこちら

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投資をはじめたきっかけ

私が投資を始めたのは2年前。トランプが大統領選挙で勝利する少し前のことでした。その頃読んだ、「外資系金融マンがわが子に教えたい「お金」と「投資」の本当の話」を読んで、漠然と「投資を始めたほうがいいのかな?うーん、でも怖いな」などと思っていたのです。

 

利息に対する怒り

ある日、通帳記帳した際に利息を確認してみると「6円」でした。それを見てこれまでにない憤りを覚えました。それまで利息なんかに目もくれなかった私でしたが、その時は怒りの感情が私の心を支配していました。

 

「手数料を最低でも108円も取るのに、還元するのは6円だけか!?」

 

そんなこと、以前は露ほども思わなかったのですが、虫の居所が悪かったというか、なにかあったのでしょう。怒りをエネルギー源にして銀行への復讐方法を模索していると、某銀行の株を買うと、2万円程度で300円の配当があることを知ったのでした。

 

「顧客には6円で、株主には300円だと!?そんな馬鹿な話があるのか!?」

 

いや、あるんです。まあ、預金は元本保証されますが、株式はリスク資産なので平気で元本割れしますから、配当貰ってもマイナスになることもあるんですけどね。当時の私の怒りはリスクのことを過小評価していたので、すぐさま証券会社に口座を開設することを決意しました。

 

公約破棄

これにより、結婚するとき妻に「株には手を出さない」と掲げた公約は、あっさり破棄することになりました。

 

それまでは「株=借金地獄」という童話のような神話(レバレッジをきかせた取引とかで、実際あるところにはあるんでしょうが)を祖父母や親から刷り込まれてきた私は、何も調べもせずに投資を忌避すべきものとして扱っていた気がします。

 

しかし、電子書籍端末「kindle paper white」を購入し、小説以外の本を読むようになってから、「知らないものを"知らない"というだけで怖がるのは何の得にもならない」ということを学び、知らないものを知る努力をしようと心掛けるようになりました。

 

ゆえに、私の投資へのハードルは以前に比べて下がっており、株を買うという決断を下せたのだと思います。

 

妻を説得するにあたって

妻は基本的に考えが柔軟で、私が前言を覆すことがあっても、その根拠がしっかりしていれば納得して背中を押してくれる人です。逆に意固地になっていたり、根拠が精神論に偏っていたりすると、頑として首を縦に振りません。ゆえに、私の鏡のようになって働きかけてくれるので、非常に助かっています。

 

しかし、モノはリスク資産です。いつものように納得してくれるかはわかりません。かといって納得してもらえなさそうだからと言って、無断で口座を開設し、こっそり取引をしたらどんな結果が待っているかは、火をみるよりも明らかなことです。

 

説得の日

書籍にインデックスを張ったり、株に関するHPをブックマークしたりとタブレットPCSurface Pro 4」内にに念入りに資料を準備し、仕事のプレゼンよりも本気で準備をして、リハーサルを重ねたのち、その日を迎えました。

 

「証券会社に口座を開設しようと思うんだ」私がそう告げると妻は少し驚きましたが、思いのほか柔和な表情で、「あなたが考えて決断したことならいいよ。」と割とあっさり了承してくれました。

 

私の準備に費やした時間と苦労はどうしてくれるんだ。そのあっさり加減に拍子抜けし、逆に「株だよ?いいの?損する可能性もあるよ?」と確認したほどです。すると、

 

「お金の管理もしっかりしてくれてるし、共有してくれているし、私もわかってないから、私の勉強にもなりそうだからいいよ。ちゃんと教えてね!」

 

と、背中を押してくれました。

 

その後、証券会社に口座開設を申し込み、その後知ったNISA口座を開設し、現在に至ります。

 

まとめ

以上が私の投資をはじめたきっかけのお話でした。現在は配当や株主優待を貰うたびに妻に報告していますし、購入した株の暴落があったときも妻に逐次報告するようにしています。(株主優待は基本的に妻に還元しています。)

 

株は「臆病者のための株入門」で書かれている通りギャンブルだと思います。意味が分からず、暴騰する銘柄もあれば、好調であるにも関わらず、四半期決算の度に大幅に値をさげる株もあります(これの連続により、1銘柄で含み損マイナス100万を記録したときは本当に驚きました。そのお話はまた別の機会に)。

 

 

ですが、買った株を売却したときに初めて発生する損益ですから、売らない限りは顕在化しません。私は家を買う予定もないですし、すぐにお金が必要になることも今のところありませんから、損をしていても売却せずに上がるときを待ちます。

 

資金拘束されるとか、損切しないとどこまでも落ちるとか、そういった流動性を重視する意見もありますが、大切なのは「ブレないこと」だと思っています。(これまで何度も狼狽しましたが。)

 

投資をはじめて一番よかったことはメンタルが鍛えられたことだと思います。他にも、預金よりお金が増えたこと、世間の動きに対する見方が変わったこと、お客さんと金融の会話ができるようになったことなど、よかったことはたくさんあるのですが、改めて考えてみると一番はこれかなと。

 

まとめといいつつ散漫になってしまったので、この話はまた別の機会にお話ししようと思います。

 

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