大学時代、配送業者にクレームを入れたときの話。仏の顔も三度まで。

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10年以上前の実家にいた頃の話ですが、実家に来る配送業者の対応があまりにもひどく、クレームを入れたことがあります。当時は自分で送ったメールがクレームだと思わず、「参考意見」として送ったつもりだったのですが、あれはクレームだったなと後から思い至りました。

 

一人暮らし以降はそこまでに変な配送業者に当たることは稀なので、たまたま運が悪かっただけなんだと思っているのですが。 隣人からのアタックがあったぐらいだし、そういう土地柄だったのかも…?

 

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本日は思い出しながら私がクレームを入れるに至った経緯と、その後の配送業者の対応についてお話したいと思います。

 

 

当時の状況

そのクレームを入れた当時、私は大学4年生でした。就活が終わり、ほぼ一日中家にひきこもり怠惰な日々に身を投じておりました。Amazonというネット通販が便利だと気づき、たびたび本やDVDなどを注文するようになっていたのです。田舎だったので、欲しいものがなかなか近くでは手に入らなかったので。

 

ゆえに、配送業者が家に荷物を届けに来る頻度がそれ以前より多くなり、両親が仕事中の平日昼間に自分が玄関で受領する機会も増えていたのです。

 

配達員

ある日、母が「最近、変な配達員さん来ない?」と私に問うてきました。確かに横柄な態度をされる印象はありましたが、我が家に来る人は業者問わずだいたい横柄なので、それほど気にしておりませんでした。

 

母が言うには荷物がタバコ臭いし(配達車を停めた後にタバコの吸い殻が落ちてることもあるらしい)、代引きの際に事前に連絡をしてくれないとのこと(母はよく電話営業などで商品を買っておりました。なんでそれを買ったの…みたいなのもしばしば)。

 

まあ、吸い殻落とすのは問題あるとしても、荷物がタバコ臭いのは段ボールぐらいだろうし、中身はしっかり梱包されているから大丈夫だろうし、代引きは連絡来なくてもだいたい私が家にいるから問題ないのではないかと、たいして深刻に思わずに母の話をさらりと流したのでした。

 

代引き前連絡のお願い

しかし、母は母で想像以上に事態に不満を持ち、前述の私の意見をさらりと流したようで、代引きの際に事前に電話連絡をしてほしい旨を、配達員が来た際に告げたそうです。

 

配達員の返事としては「はいはい、わかりました。」とふてぶてしい感じだったそうで、それに対しても不満は募ったそうなのですが、次の代引きの機会では電話連絡があってから来たようで、それに関しては満足しておりました。

 

元通りになる

代引きの不満が解消されたかと思いきや、何度かするとまた電話連絡をせずに来るようになり、母の不満がまた募り始めました。

 

母は再度、前にも云った通り代引きの際には事前に電話連絡をしてほしい旨を伝え、加えてタバコの吸い殻の件と荷物がタバコ臭いことを伝えたそうなのですが、その時の対応が酷かったそうです。

 

「分かりましたよ!何度も何度もしつこいな!今度から別の者を寄こすようにしますから。それでいいんでしょう!?」

 

そのように配達員は喧嘩口調で母に告げ、乱暴に玄関を占めて去ったそうです。母の怒りの愚痴を延々と聞かされることになった私も不満が募りました。

 

結局代わらない

しかし、そう啖呵をきった配達員は次回以降も我が家に荷物を届けにやってくるのでした。母はその配達員が来る度に「いつ代わるのかしら?」と私に愚痴を仰るので、さっさと代わって欲しいと思っていたのですが、一向に代わる気配はありませんでした。

 

在宅なのに不在票

その後も一向に担当者が代わる気配はありませんでした。しかし、担当者の仕事ぶりは変わりました。私が家にいるにも関わらず、玄関チャイムを鳴らさず不在票を投函するようになったのです。

 

おそらく、我が家の駐車場に車が無いから不在と決めつけているのだと思うのですが、結局何度も来ることになるから自分の仕事が増えるだけで何の得にもならないのにと思いつつ、自分の注文した荷物がなかなか手元に来ないことに苛立ちが募っておりました。

 

決定打

不在票を元にしてその日のうちに再配達を依頼しても、玄関チャイムを鳴らさずに再度郵便受けに不在票を入れてくるという、大変不毛なやりとりが1日に3度あったことが決定打となり、私はその業者のホームページにアクセスし、お問合せページからこんな従業員がいるみたいです。という体でメールを送りました。

 

そこには、在宅にもかかわらずチャイムを鳴らさずに不在票を投函する件のほかに、母が不満に思っている代引きとタバコの吸い殻と臭いの件、自分で担当を代えると啖呵を切ったときの件をとても丁寧に書いた記憶があります。

 

電話連絡

その後、私の不在時に配送業者からお詫びの電話があったそうです(自宅電話に)。その電話を取ったのは母でした。電話の相手はとても低姿勢で「お詫びの品を持って謝罪に向かわせますから…」と言われたそうですが、母は「いや、お詫びの品とか謝罪とかじゃなく、あの人に来てほしくないんですけど…」と返したそうです。

 

帰宅後、「面倒なことをして、あの人が仕事を失って恨みから刺されでもしたらどうするのか!?」と母に怒られました。まあ、確かにそれはありそうな話ではあるなと反省しました…。

 

それでも奴は来る

さすがに代わるだろうと思っていた配達員ですが、次回以降もその配達員が我が家に荷物を届けに来ました…人が変わったような態度で。

 

物凄く縮こまり「こちら…荷物でございます…」と、毎度気持ち悪いぐらいの低姿勢で配達してくるようになったのです。その様子、母曰く「ロード・オブ・ザ・リングのゴラムのよう。」

 

それがその配達員の誠心誠意の対応なのか、クレームを送った我が家への恨みつらみなのかはわかりませんが、こってりお灸を据えられたことは確かでしょう。不在票の件も解消したし、私としてはすっきりしたのですが、母は変化の気持ち悪さに耐えられないようで、度々私に文句を言うようになりました…。まあ、刺されるよりはマシじゃないか。

 

おわりに

その後、私が大学を卒業し、家を出るまでその配達員は代わらず我が家に荷物を届けに来ておりました。ゆえに、以降いつまで我が家の担当だったのかは分かりません。

 

当時はそれほどネット通販がそこまで普及しておらず、現在言われているような人手不足なども叫ばれておりませんでしたが、担当が代わらなかったということは、田舎はすぐに代えられるような人員の余裕はなかったということでしょうか。それだったらチャイム慣らさず不在票入れて無駄な仕事増やすなよ!とも思うのですが…。

 

まあ、私も配送業者の車が来るのを音で察知して、玄関開けて出て行けば済んだことなのかもしれないのですが、自分が出るのはおかしくないか?という思いや、出たくない事情があったんでしょうね。