20代後半に罹った脂漏性皮膚炎の話。「痒み」がこれほどまで辛いとは思いませんでした。

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事あるごとに「20代後半の頃は体調が悪かった。」というお話をしていますが、具体的にどんな症状だったかはあまり触れてこなかったような気がします。

 

私が体調が悪かった20代後半に罹っていた病。それは「脂漏性皮膚炎(診断名)」というものでした。「なんだ、皮膚炎ならそんなに辛くないのでは?」と思われるかもしれません。私も自分がなるまでは皮膚炎がこんなに辛いとは思いませんでした。

 

私の皮膚炎の症状は四六時中「痒み」が続き、肉体ばかりか、睡眠にも影響を及ぼし、心まで蝕まれていく、とても辛い病でした。

 

 

脂漏性皮膚炎

一口に脂漏性皮膚炎と言っても人により症状が違うらしいので、私が診断された脂漏性皮膚炎の症状についてお話します。原因は皮脂の過剰分泌により、肌の常在菌が活発になり、炎症を起こすと言われています。

 

ならば、汗を頻繁に拭くようにして、常在菌に対処すれば改善されるのか?と思いきや、そんな単純なものではないらしいのがこの病気の難しいところのようで、私は病院に通い、抗真菌剤とステロイドを処方され、医師に言われた通り患部を清潔に保つようにしていたのですが、ステロイドが切れると症状が再発し、また薬を処方され…の繰り返しでした。

 

まずは膝裏

私の場合、最初は膝裏に症状が発生しました。季節が夏に差し掛かろうという頃、少し暑い日にじっとりと汗をかき、汗が蒸れて膝裏が痒くなり、少し掻いていたら赤くなってしまいました。患部は数日たっても赤みがひかず、かゆいまま。その時は皮膚科に行き、「脂漏性皮膚炎」と診断され、抗真菌剤とステロイドが処方してもらいました。しかし、前述の通り薬を塗ると症状は改善したのですが、薬が切れるとまた赤みが出て痒くなってしまいました。

 

次は背中

夏になっても膝裏の症状が改善されず、痒くて寝苦しい夜が続きました。そのストレスのせいか、寝ている間に無意識のうちにいろいろな所を掻いてしまっていたようで、背中全体が膝裏のように痒くなり、真っ赤になってしまいました。

 

この時も皮膚科で診てもらったのですが、診断は膝裏同様「脂漏性皮膚炎」。結局膝裏同様のループを辿り、毎朝、着ていたシャツとシーツには掻いて剥がれ落ちた皮膚が大量に落ちていました。

 

さらには顔・首も

背中は日中は我慢していても、寝ている間に掻きむしってしまうようで一部がただれ始め、痛みと痒みでますます眠れなくなりました。仕事中に「トニーさん、そんなにクマありましたっけ?」と言われるほど表情もわるくなっていたようでした。

 

その頃になると、額や目じりなどがやけに乾燥し、洗顔の時に痛みを感じるようになりました。乾燥した部分に触るとカサカサとした皮膚が剥がれてフケのように落ちてきました。また、肩首も寝ている間に引っ掻いてしまったようで、カサカサ・ジュクジュクするように。

 

それは髪を切ったときにも「どうしたんですか?」と問われ、「脂漏性皮膚炎らしくて…」と伝えると、「僕もなんですよ、治りませんよね。」と返ってきて、そうか、一生このままなのか…と愕然としたことを覚えています。

 

心も蝕む

常に痒みが同居する生活ですから、これがずっと続くかもしれないと思うと本当に憂鬱でした。不潔な印象を与えてしまうだろうから人とも会いたくないし、痒みが気になって何も楽しめない、何もしたくない、休みたい。でも深く眠れないから辛い。「健康だったときは幸せだったなぁ。」と振り返ってばかりの毎日でした。

 

原因は栄養不足

病院に通っても根本治療に至らなかったので、自分でも調べるようにした結果、「栄養が足りていないのではないか」という結論に至り、肌の再生を促すとされる栄養素(ビタミンC,ビタミンB,ビタミンE,亜鉛など)を摂取できるサプリメントを飲み始めたところ、2週間程度で殆ど治りました。何か月も私を苦しめてきた症状があっさりと治まり、拍子抜けしたことを覚えています。

 

 

 

健康的なのは和食!肉はコレステロールを上げるからほどほど!コーンフレークは健康的!とにかく3食はしっかり食べる!とにかく手軽で安いものを!

 

と、自分の体質も知らず、一人暮らしを始めて以来、なんの根拠もない幻想的健康節約生活を長年続けていたら、栄養失調になっていたのですね。

 

以来、健康志向

このときの経験から「健康であることが何よりも大切」だと実感した私は、自分の健康を第一に考えるようになったのでした。

 

毎月ご報告している家計の話で、「食費」がやたらと高いのはこのせいです(質のいい食材を購入するようにしている)。

 

7月は76,758円でした。

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特に油に気を付けるようになってからは劇的に改善しました。お菓子やアイス、パンに含まれている油が、合わないものは合わないみたいで、口内炎ができやすいのはこのせいだったのだなと実感しました。

 

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仕事をしている時は、お昼に仕出し弁当を買って食べていたので、以前よりは頻度は少ないながらも、度々口内炎には悩まされておりました。

 

しかし、摂取する油をほぼ完全にコントロールできる育休中は、後輩の結婚披露宴に行った際に発症したのみで、以来一度もできていません。これはストレスも関わっているのでしょうけれども。

 

現在の食生活

結局、育休中には口内炎が1度しかできませんでした。これはやはり食事のおかげなのだと思っています。

 

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現在では、外食をほとんどせず、コンビニやスーパーで売っている出来合いのものも食べなくなりました。揚げ物は極力避けています。また、スナック菓子やインスタント食品も食べていません。

 

「不健康だから食べない」と主張したいわけではなく、またあの痒みが再発したら…と思うと手が出せないのです。食べて問題ない人もいれば、私のように敏感な人もいる。それが食事の難しいところなのだろうなと思っています。

 

まとめ

以上、20代後半に患った脂漏性皮膚炎のお話でした。少し前に書いたハーフマラソンの記事の中で、体調不良もやめたきっかけの一つだったのですが、この体調不良について伝えきれていなかったと感じたため、今回のお話を書くに至りました。

 

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汗が患部にしみて痛かったり、痒みが強くなったりするので、練習が終わった際はすぐに風呂に入っていました。そんな状態ならやめればいいんですけど、走るのは楽しかったし、何よりハーフマラソンのためという目標もあったし、治すためには適度な運動が必要との話だったので、続けていたのです。

 

また、走った後は患部ではない腹部に真っ赤な蕁麻疹(温熱蕁麻疹というらしい)が出てくるようになり、これも辛かったです。時間が経つと何も無かったように治りまるのですが。脂漏性皮膚炎が治った現在でも、激しい運動をした後にはこの蕁麻疹が出てきます。

 

本当に辛い症状でしたが、治って良かったです。あの時掻きむしった背中の傷跡は、薄くなったものの未だ残っています。触ってみれば他の部分と変わらないので問題は無いのですが、傷跡を見て壮絶だったなとしみじみと感じることがあります。